Archive for August, 2014

vol.06 角田郁雄先生

“アーティストの情念までも再現するLINN KLIMAX DSの魅力 —背景にある技術と音楽再現力”

KLIMAX DS導入のきっかけ

私は、2005年ころから、積極的に、ハイレゾ再生の魅力をアピールしてきた。
録音にも携わってきたこともあり、当時、スタジオ仕様のデジタルインターフェースとMacを組み合わせた装置で、CDリッピングの音や、まだ数の少ないハイレゾ音源を再生した。業務用の機器なので、おおよそオーディオルームには似合わない姿。
それでもハイレゾ音源は魅力だった。
その後、2007年の暮れに、LINNからKLIMAX DSというネットワークプレーヤーが登場。いち早く、私はその音に触れることができた。

技術的にはデジタルプレーヤーのコアとなるマスタークロックの精度やNASを使用し、プレーヤーもネットワークに接続するという斬新な方法にも、オーディオの未来を感じ、興味津々であった。私はファイル再生で、重視しているのは、一番聴く機会の多い、CDフォーマットである44.1kHz/16bitの音が良いことである。
しかも、レコードに近い、豊かな倍音が聴けることである。
この条件が満たされなければ、88.2kHz/24bit以上のハイレゾ音源の音質に期待が持てないはずだと考えた。
DA変換精度の高さが関係してくる。
当時、このDSプレーヤーで、CDリッピングした音を再生して、驚嘆したのは、空間表現に優れ、音像の輪郭が明瞭で、倍音豊かな音質が得られたことであった。聴き慣れたCDを新たにリマスターしたかのような音の鮮度の高さも格別であった。これは、レコードから深い陰影までも再現する、愛用のSONDEK LP12の音質にも似ていた。試聴の結果、私はいち早く、導入を決定。もちろん、アップグレードしながら、現在も愛用しているのである。

独創的な技術

私は内部技術を探ることも好きである。導入の決め手でもあったので、ここで少し技術の説明もしておこう。私のアプグレードモデルは、現行のKLIMAX DS/Kと全く同様。内部では、独自のプログラムを投入したFPGAによるデジタル処理部を従来モデル以上に進化させ、超高精度マスタークロック1個が、入力されたデジタル信号のサンプリングレートに対応する高精度クロックを生成。入力されるデジタル信号をこれに同期させ、完全にジッターを排除している。次のステップとして、この高精度クロックに同期した全てのデジタル信号を384kHz/35bitにアップサンプリングし、ほんのわずかな伝送上の歪みをも排除し、高精度なDA変換を行う。これが、一連の流れである。書いてしまうと、簡単のように思われるが、内部を観察すると、DSプレーヤーには究極のデジタルエンジンが搭載されていることが、理解できるのである。

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またパソコンのLINN KONFIG画面を開くと、愛用のDSプレーヤーの種設定が可能である。例えば、インサーネットコネクターで点滅するLEDは、わずかながらも音質を劣化させるので、その点滅をOFFにできる。付属のリモコンも使わないなら、不要なリモコン回路をOFFにできる。
RCA出力とXLRバランス出力のどちらを、優先に使うのか、これも設定でき、最高の状態で、アナログ出力ができる。

こんなデジタルプレーヤーが過去にあったであろうか。
他では類を見ない高音質へ配慮が、されているのである。
私は、もう5年ほど、このプレーヤーとつき合ってきているが、もう一つの特徴は、ファームウェアのアップグレードにより、使い勝手が良くなるばかりではなく、音質も向上したことである。
LINNは決して、ここを良くしたなどと公表しないが、おそらくFPGAを使ったデジタルフィルターのアルゴリズムなどを変え、音を進化させたに違いないと推察している。常に進化するプレーヤーなのである。

またパソコンのLINN KONFIG画面を開くと、愛用のDSプレーヤーの種設定が可能である。例えば、インサーネットコネクターで点滅するLEDは、わずかながらも音質を劣化させるので、その点滅をOFFにできる。付属のリモコンも使わないなら、不要なリモコン回路をOFFにできる。
RCA出力とXLRバランス出力のどちらを、優先に使うのか、これも設定でき、最高の状態で、アナログ出力ができる。
こんなデジタルプレーヤーが過去にあったであろうか。
他では類を見ない高音質へ配慮が、されているのである。
私は、もう5年ほど、このプレーヤーとつき合ってきているが、もう一つの特徴は、ファームウェアのアップグレードにより、使い勝手が良くなるばかりではなく、音質も向上したことである。
LINNは決して、ここを良くしたなどと公表しないが、おそらくFPGAを使ったデジタルフィルターのアルゴリズムなどを変え、音を進化させたに違いないと推察している。常に進化するプレーヤーなのである。

独創的な技術に支えられた、ずば抜けた音楽再現力

こうした技術により、AACやMP3といった圧縮音源までも、CDクォリティーに迫り、CDリッピングの音も、24bitのハイレゾ音源に劣らぬ、自然な音の階調を示すハイレゾ的な音質へと進化した。例えば、ピアノの音の消え入るところなど、弱音に耳を傾けてみて欲しい。音が消え入るまで、透明で、美しさが維持されていることが分かるはずだ。微弱な音の再現性が素晴らしく、これが音楽に深みを与えてくれる。さらに、こうした、微弱な音は、例えば、マイルス・デイビスの鮮やかなトランペットの響きにも加わり、ベル(ホーンの部分)の響きが、より鮮やかになり、空気の流れまで見えるような、躍動感ある演奏を聴くことができるのである。ちなみに、私は夜、照明を消して、名演奏、名録音のCDリッピング音源を聴くことが多い。そこにあるのは、オーディオを忘れさせ、眼前に展開される生々しい演奏だけである。録音した場所、時間へワープした思いがするのである。
ハイレゾ音源が増えているとは言え、80年、90年代の往年のCDアルバムを聴く機会はまだ多いはずだ。こんな思いにしてくれるのが、DSプレーヤーだ。
さらに、ハイレゾ音源を聴けば、楽器や人の声が、さらにリアルな再現となる。私が若かりし頃聴いた、リンダ・ロンシュタットのWhat’s New。きめの細かい、絹糸をひくようなストリングス、鮮やかで輝くブラス、静かなドラムのブラシ、音楽をしっかり支えるベース、その中央に、ストレス無く、抜けるようなリンダ・ロンシュタットの声が聴ける。まさに、これはアナログマスターを聴く思いである。カーリー・サイモンのYou’re So Vain。これもなかなか、今まで、いい音で聴くことができなかった曲だ。これも、DSプレーヤーを通して聴くと、さらにその解像度の高さゆえに、楽器の立ち上がりや倍音を引き立ててくれる思いがする。カーリー・サイモンの声にも厚みを感じさせ、そのリアリティーが前面に表れる。奥行き感も良く表し、バックボーカルとの対比が素晴らしい。
DSプレーヤーは、先に述べた独創的技術により、単に高音質化だけに、とどまることなく、音楽に内包されたアーティストの演奏の姿までも、空間に実在するかのように描くところが凄いのである。弱音から強音まで躍動感をもって表す、高いドライブ力もデジタルプレーヤーとして、大きな魅力である。
この素晴らしい音楽再現力は、DSMシリーズへも、洗練されたKIKO DSM システムにも生かされている。
ぜひとも、この音楽表現の深さを一度、体験して欲しい。
きっと、どのモデルも、洗練されたデザインゆえに、所有の喜びまで、感じてくれることだろう。長く愛用できること。これはレコードプレーヤー、SONDEK LP12が証明してくれている。

LINN DSプレーヤー使い方の工夫など

リンジャパン:「どんな音楽ジャンルが好きですか。」

「小さいころから、いやって言うほどクラシックを聴かされまして、今でもクラシックが中心ですが、その他に若かりし頃、好きだったロックやジャズも聴きます。最近のEMI クラシックスやワーナーのハイレゾ音源は良いですね。CD リッピングですが、ジャズでは、マイルス・デイビスやBlue Note のアルバムが好きですね。LP も聴いています。
現在は、4TバイトのNAS と4TバイトのバックアップNAS、試験的にSSD NAS を使っていますが、そろそろ増設しないといけないなと思っています。」

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リンジャパン:「何か、DS再生で、こだわりの工夫をされていますか。」

「私は、ハイエンドなスタジオに行く機会もあり、部屋は、その設備仕様に近い再生環境になるように工夫しています。仕事がら、色々な機器をテストしますし、DSプレーヤー再生でも、歪み感のない、その場で生演奏しているような躍動感あり、透明度の高い音質を求めます。

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まず大切なのは、電源です。純アナログ方式のクリーン電源を使用しています。電源の歪みもゼロ近いですから、機器本来の音が発揮されるようで、ドラマティックに音質が向上します。
次が、アースです。私の環境では全機器の電源アースをとると、音場がやや狭まった感じがするので、やめました。たぶん、アースがループしたためと推定しています。
いろいろと実験した結果、DSプレーヤーをアース接続できるオーディオボードにセットし、部屋の床下点検口の直下に5本のアース棒を打ち、これにもアースしています。
LP12の電源もこれにアースしています。

他の再生機器も使いますので、プリアンプの筐体もアースしました。つまり、DSプレーヤーとプリアンプを壁の医療用アース端子に一点アースです。
DSプレーヤーは音源を再生する最上流の機器ですから、インピーダンスの低いアースは、微細なノイズを排除し、より透明度の高い音質が期待できます。
結果として、私の環境では、電源とアースは成功しているのではないかと思います。
深く沈み込む弱音再現がたまりません。
ノイズフロアーが下がったイメージで、密度と繊細さが増大し、ハイレゾ音源はもちろん、CDリッピングでも、ほとんど、DSDに酷似するサウンドとなりました。たぶんFPGAによる354kHz/35bitのアップサンプリングの効果が、さらに発揮されたと実感しています。

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ちなみに、マンションなどで、アースがとれない方には、機器とアースがとれて、ノイズを低減するボードも発売されているので、一度借りて、効果を確かめても良いのではないかと思います。
参考までですが、DSプレーヤーからパワーアンプまで、全段バランス接続で、ラインケーブルは単線です。
透明度の高い空間、倍音豊かなリアリティーある演奏を求めると、今のところ、シールドされた単線ラインケーブルが良いかなと思っています。
こんなところでしょうか。

リンジャパン:「今までのコンポーネントと同様に環境に合わせた使いこなしが大切ということですね。
         貴重な研究結果を皆伝して頂きまして有難うございました。 」

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vol.05 山本浩司先生

“もう完全にクライマックスDSで聴くデジタルファイルの圧勝だった“

2008年初夏にクライマックスDS( 現在はDS/K) を自室に導入してから約5年。ほぼ毎日このネットワークオーディオプレーヤーを稼働させ、楽しいミュージックライフを送っている。

 2007年秋、「東京インターナショナルオーディオショー」のリン・ブースで、DSはわが国に初お目見えしたわけだが、最初そのコンセプト、概要を聞いてもあまりピンとこなかった。確かにそこで演奏されていたクライマックスDSのサウンドはとてもすばらしいものだったけれど、CDを聴くのになんでわざわざパソコンでリッピングしてNASに貯めて聴かなきゃならないんだろ?  そんなメンドクサイことなしに、ふつうに気に入ったCDプレーヤーで聴けばいいと思うけどなあ、というのが当初のぼくの正直な感想だったわけだ。

そんなぼくの反応( 当時のオーディオマニアのほとんどが同じ反応だったと思う) に、リンジャパンのスタッフから「では一度ヤマモトさんの部屋でクライマックスDSのデモをやりましょう」との申し出が。そこでぼくのリスニングルームに簡易的にネットワーク環境を構築し、何枚かのCDをリッピングした音源やリンレコーズから配信されているスタジオマスター音源を聴かせてもらう機会をいただいた。それが2008年の春のことだった。

NAS に取り込んだCDをクライマックスDSで再生すると、ぼくがそれまで愛用していたCDプレーヤーシステム( クロックジェネレーターや単体DAC を加えて自分なりにチューンナップしたもの) を超える安定感のある音が聴け、なるほどディスクを高速回転させながら、データ読み出しと再生を同時に行わなければならないDISCプレーヤーの音質的限界ってあるのかもしれない……という気にもなった。しかし、ぼくにとって決定的だったのは、クライマックスDSが再生するリンレコーズのスタジオマスター音源「drawn to all things/イアン・ショウ」(48kHz/24 ビットFLAC) の音を聴いたことだった。

ぼくはこのアルバムのSACDを持っていて、その聴き比べを行ってみると、もう完全にクライマックスDSで聴くデジタルファイルの圧勝だったのである。音像の安定感、描き出される音場のカンバスの大きさ、スタジオの空気感の再現、すべてに渡ってクライマックスDSのファイル再生が勝っていて、その違いの大きさはまさに衝撃だった。

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オーディオ環境

音楽ファンの憧れ「スタジオマスター」が自室で聴けるヨロコビ。ここにオーディオの未来があると確信したぼくは、このネットワークプレーヤーでとことん高音質を追求してみたいと考え、クライマックスDSの購入を決意した。確かにその価格は気軽にぽんと買えるものではなかったけれど……。

2008年当時、CDフォーマットを超えるハイビット・ハイサンプリングのハイレゾファイル配信を行っていたのは、リンレコーズの他、HD Tracks などほんの少しの海外インディペンデント系レーベルだけといっていい状況だった。しかし、2009年には日本を代表する独立系クラシック音楽レーベル、カメラータトウキョウの音源をハイレゾ配信するHQM ストアが設立され、その後、2005年からDRM(著作権保護管理) 付のWMA ロスレスでハイレゾ配信を行っていたe-onkyo music が、DRM をはずしてWAV やFLACファイルでの配信を開始、昨年からはワーナーミュージックやユニバーサルミュージック、ビクターエンタテインメントといったメジャー系レーベルを有するレコード会社( という言い方もヘンな感じになってきたが) の音源がDRM フリーで配信されるようになった。また、いっぽうで日本の先進的なミュージシャンの音源を48kHz/24ビットPCM ファイルとDSD ファイルで同時配信しているポップス系音楽配信レーベルototoyの動きも見逃せない。

そう、聴きたい音楽のハイレゾファイル配信がこの1 ~2 年で劇的に増えてきたわけだ。こういう音楽聴取環境の変化をみるにつけ、その動きをいち早く予測し、SACD/CD プレーヤーの開発・販売を取りやめ、ソース機器をDS一本に絞ったリンの炯眼に改めて驚きを禁じ得ない。

そんなわけで、気になるアーチストの新作や昔懐かしい名盤などがばんばんハイレゾ配信されるようになり、高音質音楽配信サイトからのお知らせを目を皿のようにして眺めている今日この頃だ。もちろんCDをまったく買わなくなったわけではないけれど、今もっとも自室で聴いていて楽しいのは、クライマックスDS/Kで再生するハイレゾファイルとLP12SE11で再生するアナログレコードであることは間違いない。

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“PCオーディオ に比較すると、やはりDSの使いやすさと安心感は途轍もなく大きい”

クライマックスDS(/K)を5 年間使い続けてきて、深く感じ入っていることがある。それが「成長するオーディオ機器」という側面だ。これまでに本体ファームウェアを幾度となく更新して性能と機能・操作性を向上させてきたし、ハード面でも2009年に新電源回路基板として高速給電能力を持つ「ダイナミック・パワーサプライ」が登場、そして、2011年には新設計のマザーボードが提案され、クライマックスDSはクライマックスDS/Kとして生まれ変わった。

ぼくは律儀に(?) ハード/ ソフト両面のすべてのヴァージョンアップに付き合ってきたが、その都度、音質改善が着実に果たされていることが確認でき、強い精神的満足感を実感している。とくにソフトウェアのヴァージョンアップで性能を向上させられるというのは、従来のオーディオ機器にはなかった発想だろう。「いつまでも陳腐化しないハイエンド機器」 実はリンDSの最大の革新性はここにあるのかもしれないと思う。現行のファームウェアDavaarのVer.9 からは、イーサネット入力部のLED を消灯することまで可能になった。実際にそうしてみて、微小信号の再現性がいっそう向上した気がしている。

それから、リンに引き続いて登場してきた各社のネットワークプレーヤーを使ってみて強く実感するのが、DS用操作アプリの使いやすさだ。サードパーティから提案のあった「SongBook」や「Chorus DS 」なども快適だったが、リン提案の「Kinsky」は極めつけの完成度の高さといってよいだろう。

また、PCオーディオ( パソコンとUSB DAC の組合せ) に比較すると、やはりDSの使いやすさと安心感は途轍もなく大きいと思う。PCオーディオは音質を左右する要素が多すぎるし( だからこそ楽しいという方もおられるが) 、再生の安定感もすこぶる心許ない。面倒なことは抜きに、ハイレゾ・ミュージックファイルをいい音で聴きたいという方には、ぼくは断然DSの導入をお勧めしたいと思う。

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“DSM で聴くHDMI入力の2ch 再生音は、まったく次元の異なるハイファイ・サウンド”

昨年(2012 年) 、リンはDSプレーヤーにプリアンプ機能を合体させたDSM シリーズを提案した。クライマックスDSM 、アキュレートDSM などを実際にテストしてみて、ぼくが最も興味深く思ったのは、HDMI入力の音のよさだった。HDMIはAV用のデジタル映像・音声規格で、ブルーレイプレーヤー/ レコーダーの標準インターフェイスである。ブルーレイの音楽・映画ソフトのなかには96kHz/24ビットのリニアPCM やロスレスコーデックで音声記録されている作品が思いのほか多いのだが、そんなハイレゾ音源をDSM で聴いて、その音のよさに驚かされたわけだ。

ぼくは日本国内で発売されている高級AVアンプの音をすべて聴いているが、DSM で聴くHDMI入力の2ch 再生音は、まったく次元の異なるハイファイ・サウンドであると断言する。HDMIインターフェイスでは、音声信号は映像信号の隙間に載せて伝送される。それゆえ音声クロックは映像信号のそれを基に生成されることになり、ジッター( デジタル信号の時間軸上のゆらぎ) がきわめて多くなるのだが、DSM では一度生成した音声クロックから、もう一度時間軸精度を叩き直したクロックを再生成し、ジッターを極小化する工夫が採られているという。DSM のHDMI音声の高音質にはそんな工夫が秘められているのだ。リン技術陣に訊くと、このジッター抑制の研究に約3 年の時間を費やしたという。

つい先日も東京のオーディオ専門店で、数十人のお客さんの前でアキュレートDSM を使ってブルーレイの音楽ソフトのデモを行なったが、帰りがけ、何人かの方に「ブルーレイってこんなに音がいいとは知りませんでした」という感想をいただいき、DSM のもう一つの魅力がアピールできて、とてもうれしかった。

未来のハイファイ・オーディオの萌芽はどこに? と誰かに訊かれたら、ぼくはきっとこう答えるだろう。それはリンのDSファミリーにあると。

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vol.04 山之内正先生

その大原則を突き詰め、たどり着いたのが、マスター音源のストリーミング再生という結論。
私にとってDSは、その目的を実現するための最短かつ最良の選択肢なのだ。

CDの後に同じタイトルをスタジオマスターで聴けば私が言っている意味がわかると思う。最初は、ここまで世界が変わるものかと、呆然としてしまうに違いない。

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ネットワークオーディオ環境
KLIMAX DS/KとNASをRAKK2に収納

両者の間には、8合目あたりで振り返った時の景色と、山頂から見渡した360度の眺めぐらいの違いがあるからだ。
本当に聴きたかった音と出会う幸福感は実際に聴いてみないとわからない。
山頂からの眺めを山腹から想像できないのとよく似ている。
DSのリスナーはその幸福感を何度も味わうことができる。

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davaar

新しい音源との出会いはもちろんだが、プレーヤー自体もファームウェアの更新によって成長し、進化する。
つねに最新技術の成果をリアルタイムで享受できること。
それも私がDSを手放せない理由の一つである。

音楽の楽しさ、素晴らしさを共有するメディアとしてYouTubeなどの動画配信が果たす役割が意外なほど重要になってきた。
以前はディスクのやり取りなど時間差がつく手段で情報交換していたのに、いまはアーティストの名前を検索欄に入力するだけで、瞬時に映像付き最新コンテンツがたくさん見つかる。
その便利さはいまやエンタテインメントのレベルを超えて広がりを見せ、意外なところで活用されている。
あるアマチュアオーケストラでは、目指すべき音のイメージをつかむための手段として、指揮者がYouTubeから適切なビデオを探し出し、メンバーに教える。
その選曲があまりに意外なものなので最初は驚くのだが、パソコンやiPhoneで実際に見てみると、その曲を選んだ理由が一瞬でわかるという仕掛けだ。そのアプローチが確実な成果を上げているのはいうまでもない。

インターネットで動画を見る手段は人それぞれだが、いま一番活用されているのはパソコンかタブレットだろう。
どちらも即座にコンテンツが出てくるので非常に便利だが、唯一の欠点は音があまりに貧弱なことだ。
天才ピアニストの驚愕のライヴ映像を見つけても、パソコンで見ているだけではどこが凄いのかわからなかったりする。
そんなとき家の中にリンのDSがあれば、Songcast/Net Auxという最新機能を利用し、パソコン/iPadの音を瞬時にオーディオシステムに
転送することができる。
Wi-Fiを利用した高音質伝送なので音質劣化はなく、なによりもケーブルレスでパソコンの音が迫力のある音ですぐに楽しめるのは感動的ですらある。

NetAux
iPadなどのタブレットは、NetAux機能を使って手軽に再生。
Songcast
パソコンには、Songcastをインストールして更に高音質再生。
icon_Songcast
Songcast

DSで聴くと、YouTubeのライヴ映像の音が単なるオマケではないことがよくわかるはずだ。HD画質というだけで驚いてはいけない。
プロモーション用の番組でなくとも、レンジの広いダイナミックなサウンドにはいくらでも遭遇すはずだ。
DSを通して聴くことで、パソコンやタブレットでは見過ごしていた価値に気付かされるのはよくあることだ。
DSのリスナーにとっては意外な活用法かもしれないが、ぜひお試しを!

Posted in Voice | Comments Off on vol.04 山之内正先生

vol.03 古川雅紀 (株式会社リンジャパン)

株式会社リンジャパン 古川 雅紀

本書は、JASジャーナル(日本オーディオ協会会報誌)に寄稿した文章に修正を加えたものです。』

大きな字、または印刷してお読みになりかたい方はこちら

【三年を振り返る】

 2010年10月をもって、LINN PRODUCTS 社が「DS(デジタルストリーム)プレーヤー」を発表してから丁度三年が経過する。現状が「石の上にも三年」との諺の通りかどうかはさておき、望むと望まざるとにかかわらず変貌する世の中で、LINN のDSを取り巻く状況も大きく変化しました。 現時点からこの三年を振り返り、高音質な音楽再生を目指し、長年取り組まれてきたコンポーネントスタイルのオーディオにとってネットワークを活用したデジタルストリームプレーヤーが備えている可能性について少し考察してみたいと思います。

【全く新しい製品ジャンル】

 2007年秋の東京インターナショナルオーディオショウの小社ブースでの製品お披露目に先立ち、LINN が公式にデジタルストリームプレーヤーとしてKLIMAX DSを発表した際に最も戸惑いを禁じ得なかったのは、総輸入代理店である小社かもしれません。 それは次の二つの理由によってです。ひとつには、CDを凌駕する次世代オーディオとしてSACDをソフト、ハード両面からサポートしてきたLINN からメカレスのミュージックプレーヤーが発表されたことへの驚き。・・・
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【○ 全く新しい製品ジャンル】

2007年秋の東京インターナショナルオーディオショウの小社ブースでの製品お披露目に先立ち、LINN が公式にデジタルストリームプレーヤーとしてKLIMAX DSを発表した際に最も戸惑いを禁じ得なかったのは、総輸入代理店である小社かもしれません。

それは次の二つの理由によってです。ひとつには、CDを凌駕する次世代オーディオとしてSACDをソフト、ハード両面からサポートしてきたLINN からメカレスのミュージックプレーヤーが発表されたことへの驚き。他方、ネットワークを活用するシステムアップ、つまり、音源を保存するハードディスクであるNAS(ネットワーク・アタッチド・ストレージ)、および音源やデータの取得と操作のために用いるPC 等サードパーティの製品を必要とする等、設置と販売に関する戸惑い。とりわけハイエンドオーディオの領域においてその時期LINN には、SACD再生可能なディスクプレーヤーの最高峰機種(つまりCD12の後継機種)発表の期待が寄せられていたこともあり、市場はもちろんのこと、プレスやほとんどの販売店様からホットな反応は得られませんでした。

そのような発売当時の状況下においては、いまとは違って、音楽配信によるハイレゾリューション音楽データの購入や再生がもたらす新たな音質水準についてのプロモーションも、DS の認知と販売にとっての有効な手立てとはならず、専らCD のリッピングデータの再生とディスクプレーヤーでの再生クオリティの比較によるデモンストレーションが唯一DS の存在価値を裏付けるものとして機能していました。

ただ、有り難いことに、1972年 の創業以来、「デモによる販売」すなわち、広告やカタログ等ではなく実際に音楽を再生することによってお客様に製品の良否を判断していただくことを継続してきたLINNの姿勢を再度DS のプロモーションにおいても徹底することによって、音質の良さを実感し最終的にユーザーとして製品を引き寄せて下さる方々が誕生していきました。 ディスクプレーヤーでは実現できなかったCDフォーマットの高音質再生。DS の市場への初期段階での導入は、図らずもLINN の創業時と同様、地道なデモンストレーションと音質のアピールというオーディオ製品のプロモーションの原点回帰と、エンドユーザーの高音質再生にかける熱意がシンクロできた現場で成果をもたらしました。

比較するものが無い新しい製品ジャンルの製品でしたが、音楽再生を通じて従来のオーディオシステムと融合させ新たな高みに到達することが可能であるという事実を積み重ね、LINN DS の存在を訴え続ける事ができたのです。 翌年春に姉妹機として登場したAKURATE DSも、KLIMAX DS 同様、入力端子にはETHERNETのみが採用され、製品ジャンルとしてのコンセプトを固持するものであり、DS の推進にかけるLINN の意欲を再認識させることになりました。

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【ハイエンドからエントリーレベルまで】

 新たな製品ジャンルとしてコンセプト発表からほぼ一年後の2008年夏、DS のシリーズに新たな製品が2機種追加ラインアップされました。 MAJIK DSとSNEAKY MUSIC DSは、先行するハイエンド機種には無かった機能性が付加され、結果としてより多くの潜在ニーズが市場にあることを示し、LINN DS が着実に評価を高めてきたことを裏付けることになりました。 ・・・
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【○ ハイエンドからエントリーレベルまで】

新たな製品ジャンルとしてコンセプト発表からほぼ一年後の2008年夏、DS のシリーズに新たな製品が2機種追加ラインアップされました。

MAJIK DSとSNEAKY MUSIC DSは、先行するハイエンド機種には無かった機能性が付加され、結果としてより多くの潜在ニーズが市場にあることを示し、LINN DS が着実に評価を高めてきたことを裏付けることになりました。

MAJIK DS はデジタル出力端子を装備し、既存のD/A コンバータとの接続が可能となり、CDトランスポートを代替するDS の新たな使用法を提案。その際にも、ディスクプレーヤーではできないライブラリ検索やプレイリストの作成等、DS ならではの操作性がもたらすメリットの認知も進行します。

また、SNEAKY MUSIC DS は音量調整とパワーアンプ機能を備え、左右ペアのスピーカーを用意するだけで、サウンドシステムが構成できるDS のオールインワンコンポーネントとして、エントリーレベルのユーザー層拡充が企図された製品として注目を集めますが、当時のネットワーク環境/一般認知などの問題から日本においては時期早々という状況で、海外市場と同様の展開までに至ることはありませんでした。

しかしながら、CDに代わる次世代オーディオのソースとして喧伝されたDVD-A が消滅し、メジャーレーベルからのSACDソフトのリリースも増加しない中、パッケージメディアの擁護者たらんとする保守的なオーディオファイルにも、ディスクメディアがデジタルデータのアナログ手法によるキャリアであることと、データ抽出とファイル管理に関してPCが持つ優位性と、LINN DS のシステムアーキテクチャこそが、音楽再生のプレーヤーとしてPCを使用するいわゆるPCオーディオとは一線を画し、高音質音楽再生を目的としてドライブメカの排除、ネットワークの活用を意図した極めて明快なプランに基くものであること等、デジタル音源に関する本質的な理解とデジタルストリームプレーヤーの可能性への興味が、その頃ようやく深まり始めたように思われます。

majikds

【ソフトが先かハードが先か】

CD が登場してから約30年間、フォーマットを守り、ディスクプレーヤーも音質向上の様々な手立てを講じて今日に至るのはご承知の通りです。 CD誕生の1982年から活動を始めたLINN RECORDS の存在もデジタルストリームプレーヤーの開発・製品化に大きく貢献するものです。 アナログ録音とLPレコードのカッティングから始まったその活動が、録音の現場にデジタルレコーダーが持ち込まれ、ハードディスクレコーディングにとって替わるのも時代の趨勢でした。 ・・・
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【○ ソフトが先かハードが先か】

CD が登場してから約30年間、フォーマットを守り、ディスクプレーヤーも音質向上の様々な手立てを講じて今日に至るのはご承知の通りです。

MAJIK DSとSNEAKY MUSIC DSは、先行するハイエンド機種には無かった機能性が付加され、結果としてより多くの潜在ニーズが市場にあることを示し、LINN DS が着実に評価を高めてきたことを裏付けることになりました。

CD誕生の1982年から活動を始めたLINN RECORDS の存在もデジタルストリームプレーヤーの開発・製品化に大きく貢献するものです。 アナログ録音とLPレコードのカッティングから始まったその活動が、録音の現場にデジタルレコーダーが持ち込まれ、ハードディスクレコーディングにとって替わるのも時代の趨勢でした。レコーディングセッションのプレイバックやマスタリングの音質をフォーマットの制約無しにそのまま届けたい。演奏家、録音チームの当たり前の感情を可能にする手立てが音楽配信だったのです。 インターネットを通じてダウンロードで音源が入手できる。先鞭を切って世の中に広まってしまった音楽のダウンロードサービスが利便性のために圧縮音源を優先したため、音楽配信にはあまり歓迎されるべきではないイメージがつきまとっていましたが、LINN RECORDSがスタジオマスタークオリティ音源の音楽配信をスターとさせたのはDS発表の約1年前のことでした。 その後、ハイレゾリューション音声ファイルのダウンロードサービスは着実に増加の一途をたどり、メジャーレーベルの再編や衰退が続進するのとは逆に、制作者の意図に沿った録音と楽曲の販売のスタイルとして、特にクオリティーミュージックの世界で定着してきました。

録音の現場と後処理のプロセスに携わり、デジタルデータの特質を最大活用する音楽配信と、フォーマットの制約を受けずピュアな音楽再生を可能にするデジタルストリームプレーヤーとして、LINN DSとLINN RECORDSの活動に当初から備わっていた特質に再度注目する動きが出てきました。

ステレオレコードが世に出てから15年後の1972年に創業したLINN がCDの登場後15年を経てCD12 という伝説的名機を誕生させ、その10年後にKLIMAX DS というデジタル音声ファイルに特化したミュージックプレーヤーを発表。アナログ音声の符号化とコンピュータの進化、家庭内インフラの整備を考慮すれば、機は既に熟していたと言えるでしょう。

linnrecords

【LINN DS のテイクオフ宣言】

 2009年の半ばにDSのファームウエアが一新されました。CARA(カーラ)というファミリーネームのソフトウエア群によって、操作ソフトの視認性や操作性が格段に向上すると同時に、ネットワーク上での動作の安定性、さらには音質の向上も伴い、余程のPCアレルギー(トラウマ?)でもない限り、LINN DSが一層ユーザーフレンドリーなオーディオ機器としてご利用いただけるようになり歓迎されました。 さらに同年秋には、DSのプレーヤー機能とデジタル・アナログの外部入力を備えたプリメインアンプを一体化した姉妹機、MAJIK DS-I、SEKRIT DS-Iを発表 ・・・
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【○ LINN DS のテイクオフ宣言】

2009年の半ばにDSのファームウエアが一新されました。CARA(カーラ)というファミリーネームのソフトウエア群によって、操作ソフトの視認性や操作性が格段に向上すると同時に、ネットワーク上での動作の安定性、さらには音質の向上も伴い、余程のPCアレルギー(トラウマ?)でもない限り、LINN DSが一層ユーザーフレンドリーなオーディオ機器としてご利用いただけるようになり歓迎されました。 さらに同年秋には、DSのプレーヤー機能とデジタル・アナログの外部入力を備えたプリメインアンプを一体化した姉妹機、MAJIK DS-I、SEKRIT DS-Iを発表(このタイミングでSNEAKY MUSIC DSは販売完了)。DS のソース機器としての優秀性とコンパクトで機能性の高いLINN エレクトロニクスを合体し既存の製品ジャンルでは括れない機種でありながら、発表以来多くの注目を集めているのは昔日の面影がありません。 LINN は2009年11月20日に、すべてのデジタルディスクプレーヤーの生産を2009年末をもって完了する旨の正式発表をし、結果としてLINN DS が完全にテイクオフしたことを宣言しました。我国の市場においても、LINN から新たにディスクプレーヤーが登場することが無くなったことを嘆く声はほとんど寄せられず、むしろ、LINN DSが今後のデジタル音楽再生の確固たる存在となることは、既存のDSユーザー様には満足と安心を与え、予備群たるオーディオファイルには後押しと再注目の契機として捉えられました。 デジタルストリームプレーヤーとしての機能の絞込みと、ハイエンドクオリティからスタートしたLINN DS が、ETHERNET 入力しかない、ハードディスクを内蔵していない、ドライブメカを内蔵していない、等々、できないことを指摘されながら冷遇されていたにもかかわらず、そのクリアーなビジョンと音楽をより良い音で聴きたいという真摯な情熱に応えることのできる完成度を備えていればこそ、今日の状況を迎えることができたのです。

加えて、ネットワーク経由でソフトウエアをアップグレードすることによって、対応音声ファイルの拡張や、使い勝手の更新、音質の向上を計ることができる製品コンセプトのメリット。LINN DSの3年間は、ハードウエアの性能的到達点が高ければ高いほど容易に陳腐化するものではなく、音楽の価値自体が、製品の存在理由を証明し、少しずつしかし着実に賛同者を獲得するという、優れたオーディオ製品がこれまで辿ってきたのと同じことがデジタルオーディオの世界にもあてはまることを物語っているのです。

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【結びに代えて】

 2009年、LINN RECORDS の機材の大部分が新調されスタジオマスター音源に自社録音の192k/24bit音源が加わってきました。フォーマットのスペックが音の良し悪しを直接保障するものではないものの、自然なプレゼンスや繊細なニュアンス等、ディスク再生では実現できなかった新しい音世界がサウンドシステムから感得されるでしょう。 操作ソフトもアップデートされ、インターネットラジオもさらに使い易く、音質の優れた局をいくつもプリセットできるようになりました。膨大なレコードやテープコレクションを持っていても、チューナーが偶然キャッチした音楽が心を打つ、そんな往時の体験もネットワークを通して可能になっています。 ・・・
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【○ LINN DS のテイクオフ宣言】

2009年の半ばにDSのファームウエアが一新されました。CARA(カーラ)というファミリーネームのソフトウエア群によって、操作ソフトの視認性や操作性が格段に向上すると同時に、ネットワーク上での動作の安定性、さらには音質の向上も伴い、余程のPCアレルギー(トラウマ?)でもない限り、LINN DSが一層ユーザーフレンドリーなオーディオ機器としてご利用いただけるようになり歓迎されました。

さらに同年秋には、DSのプレーヤー機能とデジタル・アナログの外部入力を備えたプリメインアンプを一体化した姉妹機、MAJIK DS-I、SEKRIT DS-Iを発表(このタイミングでSNEAKY MUSIC DSは販売完了)。DS のソース機器としての優秀性とコンパクトで機能性の高いLINN エレクトロニクスを合体し既存の製品ジャンルでは括れない機種でありながら、発表以来多くの注目を集めているのは昔日の面影がありません。 LINN は2009年11月20日に、すべてのデジタルディスクプレーヤーの生産を2009年末をもって完了する旨の正式発表をし、結果としてLINN DS が完全にテイクオフしたことを宣言しました。我国の市場においても、LINN から新たにディスクプレーヤーが登場することが無くなったことを嘆く声はほとんど寄せられず、むしろ、LINN DSが今後のデジタル音楽再生の確固たる存在となることは、既存のDSユーザー様には満足と安心を与え、予備群たるオーディオファイルには後押しと再注目の契機として捉えられました。 デジタルストリームプレーヤーとしての機能の絞込みと、ハイエンドクオリティからスタートしたLINN DS が、ETHERNET 入力しかない、ハードディスクを内蔵していない、ドライブメカを内蔵していない、等々、できないことを指摘されながら冷遇されていたにもかかわらず、そのクリアーなビジョンと音楽をより良い音で聴きたいという真摯な情熱に応えることのできる完成度を備えていればこそ、今日の状況を迎えることができたのです。

加えて、ネットワーク経由でソフトウエアをアップグレードすることによって、対応音声ファイルの拡張や、使い勝手の更新、音質の向上を計ることができる製品コンセプトのメリット。LINN DSの3年間は、ハードウエアの性能的到達点が高ければ高いほど容易に陳腐化するものではなく、音楽の価値自体が、製品の存在理由を証明し、少しずつしかし着実に賛同者を獲得するという、優れたオーディオ製品がこれまで辿ってきたのと同じことがデジタルオーディオの世界にもあてはまることを物語っているのです。

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Posted in Voice | Comments Off on vol.03 古川雅紀 (株式会社リンジャパン)

vol.02 大萩康司さん(ギタリスト)

LINN との出会い、あるいは実際にシステムをお使いいただいている感想をお聞かせ下さい。 留学している時は、そんなにいい装置は使えなかったんですけど、高い棚に置いて上のほうから音が聞こえて来るのが好きでした。あれこれいじるのは好きだったので、どこに置いたらどういう音がするのかなと、いろいろなところにスピーカーを置いたりしてみました。

以前からDさん(サウンドマック福岡)にはお世話になっていて、LINNの音は聴かせてもらっていました。 まさに演奏している場所に自分が行って、スピーカーとスピー カーの間に演奏者が居るような感じがして、これは何だろっていう驚きがありました。今まで自分がCDを聴いていて思いもしなかったことだったので衝撃的でした。

NINKAが家に届きセッティングしてもらっている間に、焦点・・・音の輪郭が少しずつ固まってくるのが見えたんです。音の変化はとても大事な要素の一つだけれど、それよりもスピーカーの置き場所ひとつで音楽の表情も、ものすごく変わるんだなと実感したんです。

でも、そういう変化を明確に表現してくれるのはLINNだからと思うし、家でとてもびっくりしたのは、重低音と呼ばれるコントラバスなどの低い音程がしっかり聴こえてくること。 いわゆる大型のモニタースピーカーで低い周波数の音を聴いたとき、音程の感じが鈍ってくる感覚がするんです。

でもLINNのスピーカーではそれを感じなくて、こういうふうにちゃんとはっきり聴こえるものなんだ、と改めて感動して、LINNのスピーカーをぜひ欲しいと思ったんです。 それと、ずっと聴いていられる点も気に入っています。自分がギターを弾いているときも、弾いていると疲れる楽器があるんですね。手が疲れるのではなく、耳が疲れる。少し経つとこれ以上は弾きたくないなとギターを置いてしまうような楽器があるのですが、名器になると何時間弾いていても飽きない、疲れない楽器があります。それと似た感があります。

高名な楽器でも自分に合う、合わないというものがあるのですか。 あると思います。自分では絶対弾かないだろうなという楽器を弾いている人ももちろんいるし、ただ音が大きいだけとか、派手で最初聴いたときのインパクトはあるけれど、それを2時間3時間聴きたいですか?と言われると自分としては聴きたくない。どこを弾いても同じ音色が出ている。強弱の表現よりも、音量というか、ボリュームが果たして必要なのか。音楽のダイナミクスというのはゼロからどこまで、100とか200までとか限定されるのではなく、一つ一つの音の間にどういう内容が含まれているのか、というのが大事だと思います。 楽器にしても、もし一番大きく掻き鳴らしたときの音のMAXはそれほど大きく感じない楽器でも、音量とか音質とか、それが1から100まで段階があるものよりも、実際に聴いている音量にさほど差がなくても、内容が濃くて、もっとダイナミクスを感じることができる楽器が好きです。

オーディオも控えめな音量の中でどのくらいのニュアンスが表現できるかどうか・・・ オーディオ装置の多くは、音量を小さくすると聴こえない音があったり、音量を大きくするとうるさく感じる。それを感じさせないオーディオがこれです。 深夜のまったく静かな時に、音量表示の2とか3くらいで流していても、少し時間が経つと音楽が全て聴こえるようになる。それがとても気持ち良い。もちろん音を大きくしてもうるさく感じないし。

pic03引っ越された新しいお住まいでよくお聴きになるCDを紹介していただけますか? アンドレ・セコビアの“デディケーションズ”というCDです。 セコビアのために書かれた曲をセコビア自身が弾いているものを集めたCDです。 最近出たのですが、演奏はもちろん1950年代のものだったり、年数はバラバラだったりしますが、そういう演奏が間近に聴けるのでありがたいなと思います。亡くなってしまった大家の演奏でも、ギターだったら6本ある弦の、どの弦で弾いていたのかなというのが装置が良くなると少し分かるんですね。Dさんにセッティングしていただいて、ギターソロのCDだとしたら、真ん中に人がひとり居る感じになるんです。 そして、どの爪で、どういうポジションで弾いているのかが見えてくる感じなです。だから自分にとって、それがギターの先生と同じくらいとっても価値があるものになりました。

LINNのシステムにされて生活に変化がありましたか? 大きく変わったと思います。自分が今まで聞き流していたテレビから流れるCMの音楽も、こんなにいい音を使っていたのかと思うものもあれば、一方には雑なノイズが入っているCMもある。 それは今まで自分がテレビを観ていて思いもしなかったことで、それが衝撃でした。それに、人と人との出会いで知ることが、音楽を通せばより明らかになる気がします。

pic02選んだシステムは、これはこれの存在感があって見ていてもいいですしね、色も自分が好きな落ち着けるもので、チェリーの仕上げを選んでるんですけど、音が鳴ってな くてもこの空間は自分の大好きな空間です。だからこれ以上はコンパクトにし過ぎないでくれっていうか。それとはまた正反対に、できればLINNから携帯できるものでこれくらい上質なものを提供してくれたらすぐに買ってしまうんじゃないかな。 それがヘッドホンでもいい。夜中、家の中で爆音で聴きたいときにヘッドホンがあれば便利だから。

音楽は、たとえば映画のワンシーンのように、ふとした拍子に自分がそこに居た状況を思い出したり、好きだった人のことを香水の香りが思い出させたりするような作用をすることがあります。良かったもの、感動したものは自分の中で思い起こすことができる大事なものですね。落ち込んで、この先どうしたらいいのかな、と思ったときに助けてくれるのは人ではなくて自分の場合は音楽だったということがとても多いので、音楽が自分の仕事になっているのは本当にありがたいことだなと思っています。

ご協力ありがとうございました。(取材協力:サウンドマック 福岡)

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AKURATE EXAKT SYSTEM試聴会 新宿

【開催日時】
7/26(土)14:00~

【開催場所】
オーディオユニオン新宿店 試聴室

【住  所】
東京都新宿区新宿3-17-5 カワセビル8F

【お問合せ】
TEL: 03-5379-8139

【使用機材】
AKURATE EXAKT DSM、EXAKT AKUBARIK

詳細はこちら
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vol.04 MAKE THE DIFFERENCE

【アイソバリック方式】

スピーカーが戦う本当の敵に、 最も効果的な武器とは?

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今も昔も、リアルな再生にあたって最も難易度の高い低音。自然界に肉薄するフルスケールの空間再現には、風の様に軽く、地球の様に盤石で、空の様に広々として、海の様に深い低音が必要です。

高い音に比べてたくさんの空気の量を「動かす」必要のある低音は物理的にとても大変なのですが、この仕事を遂行するため必死に働くドライブユニットの活動を妨げているのは、何と驚く事に実はスピーカーそのものです。 スピーカーの歴史を紐解くと… 裸のままのユニットでは、コーン紙裏側から発せられる逆相成分が表側に回り込むことによって、(主に低音の)キャンセリング(打ち消し合い)が起こってしまいます。これを避けるため、(できれば無限に)大きな平板にドライブユニットを付けることからスピーカーは始まりました。これでは設置場所の問題その他が発生するため、その後小型化させていくために平板を折り曲げて、ユニット裏側を完全に隠した箱型のキャビネットに取り付ける事になったのですが、ドライブユニットの平常動作である箱の外に出たり内に入ったりするモーションを最も邪魔しているのは、空間的に閉じられたキャビネットが生む内圧… つまりスピーカーそのものだったのです。

キャビネット内側から引っ張る敵と、内側から押す敵

箱に取り付けられたドライブユニットのコーン(振動部)が前に出ようとする時、箱の中の空気を広げながら前に出ます(減圧)。また、引っ込む時には逆に空気を縮める力(加圧)が必要です。つまりコーンの動作は、音楽信号に応じて前後にピストン運動をするとき、スピーカーキャビネットの「内圧」という見えない敵と戦いながら仕事を行わなければなりません。これは想像以上に重労働で、スピーカーは簡単には思ったような仕事をさせてもらえていないのです。これは、低い音ほど動かす空気が多くなるため、大きな問題となってしまいます。 この“スピーカー最大の敵への対策”こそが、1973年特許取得のLINNの「アイソバリック方式」なのです!!!

◎ 二つのユニットが協力して作業

アイソバリック方式は、まったく同一のユニットをタンデム駆動させ、見えない敵に対して対抗します。発音体としてはひとつ(ユニゾン)でありながら、2つのユニットを使う事で音楽再生と内圧への対抗に対して、“倍のモーター(パワー)”、“倍の剛性”で臨んでいます。これにより、最低域においても圧倒的なパワーと俊敏性を持って仕事ができるのです。

対称性の欠如による歪み

基本的にスピーカーユニットは前に発音するようにできているため、前方へと後方への運動に対して、形状と動作の対称性が考慮されていません。つまり外に向けての力と内に向けての力が均等でないため、簡単にひずみが起こってしまいます。

◎ FACE TO FACE マウント

LINN新型アイソバリックは、双子のドライブユニットを向かい合わせにして装着。ゼロポイントから前方と後方への動作にまったく差がなく、理想的なリニアドライブが可能です。当たり前ですが、二つのユニットは同一ユニットでなくては意味がありません。音楽信号に対してひずみを与えず、まったく無色透明でニュアンス豊か、超ハイスピードな低音をお楽しみいただけます。

ユニット動作で振られるスピーカー

高速で動作するユニットは、ニュートンの運動の第3法則「作用反作用の法則」により、スピーカー全体を揺すります。質量の大きい低音のユニットの動作ほどこの影響力は強く、揺すった結果全帯域の音を濁してしまいます。

◎ キャビネット底部のアイソバリックシステム

アイソバリックシステムの二つのドライブユニットは、キャビネットの底面に取り付けられるため、上下方向にピストン運動をします。重力による制動をうまく使い、スピーカー自身をふらつかせないこのマウント方式は、結果スピーカー全体のピュアリティーを高めているのです。

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vol.03 Made in Scotland

見知らぬ土地に思いを馳せること。

居ながらにして、時空を超えて音楽を楽しむことをかなえてくれるオーディオ・コンポーネント。それらが生産されている風土や、歴史的な事がらについて少し知るだけで、製品により一層の愛着が湧き、LINN の原動力の一端も感じ取ることができるでしょう。

メイド・イン・UK の表記があるLINN 製品は英国製です。これは全く正しい内容ですが、UK が文字通り国家の連合であり、LINN が「スコットランド」のメーカーであることも真実です。サッカーファンでしたら、それぞれ、イングランド代表、スコットランド代表チームが存在するものの、UK代表チームはあり得ないことは先刻ご承知の通りです。あらゆる情報が瞬時に世界を駆け巡るようになった21世紀の現在でも、日本との直行便が無く、移動には半日のフライトと乗換便が必須の場所はエキゾチシズムの対象にはならないとしても、やはり私達との確たる違いをそこに生きる人々にもたらしています。

大ブリテン島の北部に位置するスコットランドの面積は7万9千平方km、人口は509万人。北海道より少し狭いエリアに福岡県とほぼ同じくらいの人々が生活していることになります。ロンドンがあるイングランドは面積がその約1.5倍、人口は10倍の規模ですから、随分とコンパクトな陣容です。英国の地図上で最もくびれたあたりの東岸、北海に面する首都エジンバラから西へ車で小一時間。対岸に位置する人口70万余りの都市グラスゴーにLINNは居を構えています。独立心の強いスコットランド人とはいうものの、羊が悠々と草を食む丘にポツンと建った社屋でLINN の全てが機能していること自体が特筆されるべきかも知れません。音楽に対する敬意と、高品質、高音質実現への意志。大量生産、大量消費を前提としない製品作りの姿勢こそ、LINN の今日を支え、これからの高級オーディオを方向性正しく導くものです。進取の気性に富み、それを音楽再生の質的な向上のために活かし、ひいては暮らしを豊かなものにする。それは突然変異のようにLINN にもたらされたのではなく、ある種の必然としてグラスゴーから生まれたとも言えるのです。

歴史の教科書で誰もが産業革命のことは学んだことがお有りでしょう。その意義は置くとしても、オーディオとは切っても切れない縁がグラスゴーに存在しています。蒸気機関を発明し、アンプの出力の単位として、その名が残るほどの偉人、ジェームス・ワット(1736生)の住んでいた家がグラスゴーを流れるクライド河畔にあります。クライド川の河口付近は高緯度にもかかわらず不凍港として造船業が栄え、七つの海を乗り越えてグローバルな英国の拡張を推進するのに一役買うことになりました。LINN 創業者のアイバー・ティーフェンブルンが、「ジェームス・ワットのお蔭で、最も貧しかった国が豊かな国へと変わることができた」、と冗談交じりに口にすることがあるように、遠い国の遠い昔の出来事ではなくて、自分達の生まれた土地で始まった産業についての大転換が今に続く一つの流れとして捉えることができるスケールの大きさもスコットランドならではといえるでしょう。

オーディオや身の回りで日頃何気なく使っているモノと関わりがあるスコットランドに縁のある偉人たちを挙げてみましょう。

  • 潜水艦のエンジン等として今も採用されることのあるスターリングエンジンの生みの親、ロバート・スターリング(1790生)
  • 鍛造用の蒸気ハンマーを開発した、ジェームス・ナスミス(1808生)
  • ファクシミリを発明し特許を取得した、アレクサンダー・ベイン(1811生)
  • 磁束の単位に名を残す電磁気学の祖、ジェームズ・クラーク・マクスウェル(1831生)
  • 世界初の実用的な空気入りタイヤを開発した、ジョン・ボイド・ダンロップ(1840生)
  • 電話機を発明し米国へ転地した、アレクサンダー・グラハム・ベル(1847生)

テクノロジーを無自覚に信じることなく、音楽再生のクオリティ向上のために活用し続けてきたLINN にも、ハイエンドオーディオに大きな影響を与えてきた「初めて」の事例が多数存在します。

  • スピーカーユニットの連結駆動による低音再生方式、ISOBARIK(アイソバリック: 1973)
  • ダイレクトカップルド・トーンアーム ITTOK LVII(1979)
  • デジタルボリュームとソリッドステートスイッチを採用したプリアンプ、LK1(1985)
  • トランスポートとDA コンバータの同期接続可能なCD再生機、KARIK/ NUMERIK)(1992)
  • ドルビー・デジタル対応のトータル・シネマシステム、AV 51シリーズ(1996)
  • スイッチ・モード電源搭載のハイエンドパワーアンプ、KLIMAX SOLO(1999)
  • ミュージックサーバーを核にするマルチルームシステム、KNEKT KIVOR SYSTEM(2001)
  • オリジナルメカエンジン搭載のユニバーサル・ディスクプレーヤー、UNIDISK 1.1(2002)
  • ネットワーク・ミュージック・プレーヤー、KLIMAX DS(2007)
 

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vol.02 HEAR THE DIFFERENCE

眠らせたままになっていませんか?

NINKAに秘められた驚くべき可能性

LINNのスピーカーシステムはアクティブ駆動することによりその秘められた真の実力を発揮させることができます。今回はその中で驚異的ともいえるロングランを誇るニンカを用いてLINNのアクティブ駆動についてご説明いたします。 アクティブ駆動というときっと多くの方が「手間がかかるのではないか?」「機械が増えてしまうのでは?」などと心配をされているのではないでしょうか? これからご説明する内容をご覧いただければ、そのような心配は無用ということをご理解いただけるでしょう。

スピーカーにはその能力の限界があるのでは?

その通りですが、プレーヤーの性能を向上させたり、アンプを交換したりすることで、再生音が変化することは周知の事実。つまり、測定値等のスペックでは見分けのつかない駆動系の微妙な差異もスピーカーを通じて聴ききわけることができます。同じスピーカーとは思えないほどに飛躍的な音質の向上を実現するスピーカーのアクティブ 駆動について、ここでは2ウェイのベストセラーモデルNINKAを例にとって説明いたします。

NINKAの成り立ちは?

NINKAは2000年に発表され、美しいプロポーションと類希な性能を両立する実力機としてロングランを続けるフロアスタンド型2ウェイ。トゥイーターを挟んで配置された2つのユニットは同相でパラレルに動作し、コーン型のユニットは中低域を、ドーム型のトゥイーターユニットは高域を受け持ち、低域から高域にいたるまで、全帯域を十全に再生するよう設計されています。パワーアンプから一組スピーカーケーブルを接続すれば、NINKAに内蔵された回路によって帯域は適切に分割され、優れた音楽再生ができるよう工場出荷時に設定されています。

パッシブ(PASSIV)?

NINKAに内蔵された帯域を分割する回路は通常ネットワークと呼ばれ、コイル(L)、コンデンサ(C)、抵抗(R)等の部品で構成されています。それらの素子は入力信号のエネルギーを消費し受動的に機能するため、パッシブ・クロスオーバーとも呼ばれます。ネットワークを経由してスピーカーシステムを駆動する方法の総称が“パッシブ”。NINKAには、高音質パーツを高厚導体の基板上にレイアウトした2ウェイ用のネットワーク(ハイパスおよびローパス)が内蔵されています。

シングルワイヤ(SINGLE WIRE)?、バイワイヤ(BI-WIRE)?

パワーアンプ出力端子とスピーカーシステムの入力端子を一組のスピーカーケーブルで接続するのがごく一般的なシングルワイヤリング。二枚構成の入力端子板の表裏を選択するだけで、ユニットとネットワークの関係が選択でき、ネットワーク上で中低域と高域を絶縁することができます。一台のパワーアンプからそれぞれの帯域別に2組のスピーカーケーブルを用いて接続するバイワイヤリングはウーファーの逆起電力に起因する歪を回避し、効果的なアップグレードをもたらします。さらに、もう一台パワーアンプが追加できれば、バイワイヤリングの効果をさらに伸長させるバイアンプ駆動まで発展することができます。

  アクティブ(AKTIV)?

バイアンプ駆動によるNINKAは目覚しいパフォーマンスを発揮しますが、パワーアンプとユニットの間にはネットワークが介在しています。受動素子で構成されたフィルターは音楽信号を消費することで機能し、微細な情報の損失や位相の回転を避けることはできません。いくら優れたパッシブネットワークといえどもそこを通ることによりパワーアンプから送られてくる音楽信号のおよそ30%以上が熱として消費されてしまいます。他方、アクティブ駆動とは、ラインレベルの信号をエレクトロニクスで理想的にフィルタリングし、パワーアンプを各帯域専用としてユニットを直結駆動する手法。ネットワークを経由せず、パワーアンプはユニットのボイスコイルに音楽信号を送り込むことが出来ます。

  アクティブ(AKTIV)?

バイアンプ駆動によるNINKAは目覚しいパフォーマンスを発揮しますが、パワーアンプとユニットの間にはネットワークが介在しています。受動素子で構成されたフィルターは音楽信号を消費することで機能し、微細な情報の損失や位相の回転を避けることはできません。いくら優れたパッシブネットワークといえどもそこを通ることによりパワーアンプから送られてくる音楽信号のおよそ30%以上が熱として消費されてしまいます。他方、アクティブ駆動とは、ラインレベルの信号をエレクトロニクスで理想的にフィルタリングし、パワーアンプを各帯域専用としてユニットを直結駆動する手法。ネットワークを経由せず、パワーアンプはユニットのボイスコイルに音楽信号を送り込むことが出来ます。

  システムが複雑になったり、設置が困難だったりするのでは?

帯域分割を受け持つエレクトロニクスである最新のアクティブ・クロスオーバーは、表面実装技術による非常にコンパクトなモジュールで、C-LINEのパワーアンプに搭載が可能。4チャンネルの“チャクラ“パワーアンプC4100、C4200ならば、バイアンプパッシブ駆動と全く同じたたずまいで、容易にアクティブ駆動に移行させ、NINKAの桁違いの可能性を開花させることができます。バイアンプ・アクティブ駆動の場合、トゥイーターを挟んで配置された2基のミッドバスユニットは一台のパワーアンプでパラレルに駆動されます。ということは、上下のユニットをそれぞれ単独のアンプでドライブすることも可能? そうです。アクティブモジュールとパワーアンプがもう一組、あるいは、C6100ならば左右に3チャンネルを振分けてトライアンプ・アクティブという究極のマルチアンプシステムまでスマートに発展させることができるのです。

  アクティブを体験するには?

アクティブ駆動についてご理解いただけましたか?しかしなにより実際ご体験いただかないことにはその真価を見出すことは難しいでしょう。LINNスピーカーシステムとC-LINEがデモンストレーションしてある販売店様にて、アクティブ駆動をご体験いただけます。また、アクティブ駆動の凄さを体験できるイベント等も随時企画してまいります。最新の情報につきましては、弊社サイトでご案内させていただきます。 ご自身の愛聴盤をお持ちになって、耳からウロコを落としてください。

LISTEN, and be there !

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vol.01 CHAKRA WHITE PAPER

BACKGROUND

「テクノロジーをどう位置づけるか」ということよりも、 最もふさわしい ところで使いこなすことが大事。

LINNは製品とビジネスのあらゆる局面において、さらに良いものを実現するべく努力しています。製品には最もふさわしいテクノロジーを取捨選択した上で取り入れ、部品やテクノロジーを実際に使いこなすことが、テクノロジーをどう位置づけるかということよりもはるかに大事であることを実証してきました。同じ製品を作るのに2つの設計アプローチがあるとすれば、全く異なる結果を生み出すことになります。

オーディオ史上、様々な優れたパワーアンプ設計技術がありました。あるものは出力素子に真空管を用い、また、バイポーラトランジスターであったり、MOSFETを使用したものもあります。動作も、A級、AB級のほかD級の良さを主張するメーカーもあり、様々な方式が試みられています。LINNは適材適所で最善の手法を選択すべきとの考えから、近年のパワーアンプはMOSFETを出力素子にしたモノリシックのものと、バイポーラトランジスタを使ったディスクリート構成のものがあります。それぞれは細部にわたって継続的な見直しや改善が施され、最新のモノリシックのアンプは、それ以前のバイポーラのものよりも音質的にも優れたものになっています。同様に、ディスクリート構成のアンプも、初期のものよりもはるかに大きな出力と優れた音質を実現しています。

MONOLITHIC CIRCUITRY-モノリシック(シングルチップ)回路- モノリシック(シングルチップ)回路は、高性能パワーアンプを実現する直結回路を設計する際、原理的には最適な方法です。必要とされるオーディオ回路を数ミリ四方のシリコンチップ上に実現できるモノリシックICは、信号経路を最短化し、それ自体干渉を受けにくい特徴を持ち、高速動作が可能です。ディスクリート構成では現実化の難しい複雑な回路設計を可能にし、デバイス偏差が極めて少なく、充分にコントロールされたハイパフォーマンスを引き出すことができるからです。 そうしたモノリシックチップを新たに設計し製造するには多大な先行投資が必要で、ハイエンドオーディオメーカーにとっては手が出せない価格になって跳ね返ってきます。結果としてチップはオーディオパフォーマンスが最優先でないような大量生産品向けのものになるのが通例です。しかしながらLINNは長年にわたって信頼できるチップメーカーと協働を続け、非常に優れた性能を備えたものを製造することができました。実現不可能な生産台数を前提とせずに、モノリシックの持つ可能性を最大限に活かせるようになったのです。

ただ、技術的挑戦でもあるモノリシックには、設計上妥協せざるを得ない不可避的な問題が残っています。そのうち最も顕著なのが出力電流に関するものです。回路の集積化とチップ構造により出力電流が制限され、概してハイパワードライブ時に耳障りな歪みが検知され易い傾向があります。また、アンプの堅牢性の点で、非常に良くできたディスクリート構成のアンプに比べ、モノリシック回路のアンプが見劣りすることがあります。

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CHAKRA | チャクラ

LINNのパワーアンプにおいては、シングルチップのものと大パワーが要求される機種でのパラレル使用も含め、モノリシックの使用は増加しています。“CHAKRA”は、LINNの5年間以上にわたる、モノリシックによる高性能ハイパワーアンプの進化、とりわけ業務用のモニタースピーカー328Aの開発中に着想されたパワーアンプ設計技術です。328Aを完成させるには、それまでレファレンスとしていたKLIMAX TWINを上回るパワーと回路の凝縮レイアウト等、総合的な性能向上が必要でした。モニター環境における過酷な条件化においても正確で余裕を持った再生を可能にするために開発がスタートしたのです。“CHAKRA”を活用したアンプは、一個のモノリシックICの周りに大サイズのバイポーラ・トランジスタを連結配置しブースター的に使用しています。このこと自体は新しいアイデアではありませんが、モノリシックICとバイポーラ・トランジスタとの動作移行に関してユニークな動作設定に成功し、LINNは特許を出願しています。2~3アンペア以下の小出力時、パワーアンプの全出力電流はモノリシックICから供給され、素子特有のハイスピードとリニアリティを最大限発揮します。一方、大出力時にはほとんどの出力電流はバイポーラから供給され、モノリシックICは瞬時に出力誤差を補正できるよう、定格内で充分な余裕を持った状態に保たれます。出力ショートのような極端な状況下においても、モノリシックICは許容出力以上を発生することなく、バイポーラも独立した回路により保護されます。このように、どのような再生状況においても、現実的に極めて安定して出力電流を発生させる事ができ、最低域レスポンスもDCに近い領域までフラットに獲得しています。最高の音楽再生を実現するよう設計されたLINNのスピーカーシステムのアクティブ・サーボ・ベース部には必須のもので、今後のパワーアンプに取り入れられるべき技術的達成です。“CHAKRA”によって、モノリシックを複数使用した最良の成果であったKLIMAX TWINよりも小さい面積で回路を構成でき、さらなる信号経路の短縮を実現。また、非常に高効率で、これまで製品化したどのLINNのパワーアンプより、発熱の少ないアンプが誕生しました。

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POWER SUPPLIES

CHAKRAは回路設計技術の飛躍的ステップアップであるとは言え、パワーアンプにおける電源部も総合的なパフォーマンスを大きく左右する極めて重要な構成要素です。LINNのお家芸ともいえるコンパクトなオーディオ専用のスイッチ・モード・パワー・サプライ(SMPS 電源)は従来の大型電源トランスに依拠した電源部よりも、変換効率やACラインを介したノイズの遮断性に優れ、極めてローノイズかつ安定して音声回路の動作を支えます。SMPS と“CHAKRA”テクノロジーの結合は高性能かつ高効率な“サイレントパワーアンプ”を創造するものです。

 

LINN ACTIVE TECHNOLOGY | アクティブ駆動

スピーカーシステムをアクティブ駆動することは、CHAKRAの開発中にも、パワーアンプ内蔵方式と外部アンプ駆動の双方から考慮されています。CHAKRAパワーアンプは、回路基板にアクティブモジュールをプラグインでき、アップグレードを容易に実現できます。スピーカーに搭載された各ユニット専用のアクティブモジュールで適切に帯域分割し、お部屋にあわせたレスポンスの微調整もでき、シンプルなシステムで最高度の性能を発揮させることができます。

 

CONCLUSION | 終りに

CHAKRAテクノロジーは、モノリシックによるリニアアンプ技術の利点を最大発揮させ、同時に弱点を克服するものです。高凝縮なチップでなければ実現できないスピードと緻密さに、優れた直線性をほこるバイポーラトランジスターの堅牢でスムースな特徴を加味し、いかなる聴取レベルにおいても正確でスピーカー駆動力に優れる“LINN SILENT POWER”を発生します。

 

APPENDIX : CLASS D AMPLIFIERS

付記:Dクラスパワーアンプ

CHAKRAはスイッチモード(断続時間モード)電源を備えたリニアアンプ(連続時間モード)技術です。

“デジタル”あるいは“Dクラス”アンプと呼ばれる、スイッチモード技術を利用したCHAKRAとは構成の異なる製品も存在します。デジタル技術を使ったアンプの呼び方の中にはある種の誤解に基づくものもあります。

CHAKRA等、従来のパワーアンプは連続的に変化する(リニア)出力段を備え、要求に応じて変化する出力電圧と電源部から供給される電圧の差異は熱として消費しています。Dクラスアンプは電源の全出力をオン・オフする超高速スイッチを利用しパワー損失を最小限にして、パルスの連なりとして出力を発生させ、出力端子の前段に置かれたフィルターで平準化した後にスピーカーを駆動します。Dクラスアンプの出力電圧は、スイッチング周波数、パルス密度、仕事率で決定されます。動作原理はスイッチモード電源(SMPS)と同様ですが、CHAKRAのようにSMPS電源でリニアアンプ回路を作動させる代わりに、Dクラスアンプは電源部の出力を最終音声出力として取り出すように機能させるところが異なります。

Dクラスアンプの概念自体は、SMPS(スイッチモード電源)同様、既に30年以上の歴史を有し、さほど難しいものではありませんが、ハイエンドオーディオの世界でDクラスアンプが突出した音質的評価を獲得するには至っていません。それは、充分吟味されたリニアアンプの繊細さをいまだ備えていないからです。しかしながら、マルチチャンネルシステムが普及し、メーカーはより軽量かつコンパクトで安価なパワーアンプの必要性に迫られ、新たな興味と調査をDクラスアンプに寄せています。LINNのスイッチモード電源技術とDクラスアンプ部の組み合わせは充分に魅力的なテーマですが、性能的な優位点が見出せる技術的な成熟こそ考慮されるべきです。言い換えれば、結果的にLINNの製品に期待される音質が得られなければなりません。少なくとも後10年は信頼性とパフォーマンスにおいてその水準に到達するのは困難でしょう。LINNはCHAKRAをさらに発展させ、今後も至上の地位に存在し続けるものにしていきます。

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CHAKRA(チャクラ):

サンスクリット語で「車輪」の意。身体の各内分泌腺を結ぶポイントにあるとされる、パワフルに回転している全部で7つあるエネルギースポット。

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vol.01 竹中直人さん(俳優・映画監督)

竹中直人さんがお使いのLINNシステム KISTO (システムコントローラー) AV5105×3(パワーアンプ/生産完了品) AV5140(フロントスピーカー/生産完了品) AV5120(センタースピーカー/生産完了品) AV5110(リアスピーカー/生産完了品) AV5150(スーパーウーファー/生産完了品) KARIK(CDプレーヤー/生産完了品)

LINNシステムをお使いいただいて約10年になられると思うのですが、今までお使いいただいた感想をお聞かせ下さい。 完璧ですね。完璧すぎちゃって困ってます(笑)。 最近、“東京スカパラダイスオーケストラ”の冷牟田君や“くるり”の岸田君が遊びに来てくれて、びっくりしてくれました(笑)。友達を自分の家に連れてくるのは、いいですよね。改めて感動します、すげーなって驚いてくれるから(笑)。「どこのですか?」と聞かれると、堂々と「LINNだよ!」って答えるんです(笑)。

そんなときはどんなソフトをご覧になるのですか? 音楽が多かったですね。ポリスを見たり、今年の1月にNHKホールでやった「どんと紅白」(ボガンボスのヴォーカル、どんとの7回忌イベント)、BSフジで放送されたんですけど、それをスタッフがDVDに残してくれたものや、「フィッシュマンズ」のライブDVDを見ました。

よくお客様がいらっしゃるのですか? そんなには来ないですよ(笑)。帰りが遅かったりするので。 そのときはちょうど打ち合わせをしていたものですから。いいタイミングで家来る?ってことになったもので。

普段はどんなときにソフトをご覧になりますか? 突然休みになったときですね。雨で撮影が中止になったり。 この部屋でLINNの音を聞くと…この前海外版の未公開ホラー映画(ウルフ・クリーク)をDVDで発見して、英語はわからないんですが(笑)、音と映像だけで「すげえなぁ」って(笑)。非常に精細に作られている作品などはたまりませんね。美しく艶があって、静かに繊細に音が響いてくる。ライヴ版とかも家の100インチのスクリーンで観ると本当のライヴにいるような感じです。

その前に使っていたシステムはあったのですか? はい。一番最初にドルビーサラウンドにしたのは、僕がこの世界にデビューした27才の夏でしたね。 いきなり生活出来るようになって、大画面とDSは夢のまた夢でしたからね。国産のアンプでした。それはまだそんなにこだわってなかった頃ですから…と言っても、自分の家で映画を観れるなんて思ってもいなかったので、システムが揃った時には感動で泣きました…。これでもう十分だろうって思っていました。

LINNシステムで楽しむお気に入りのディスクがあれば教えてください。 最近は“フィッシュマンズ”のDVDですね。「若いながらも歴史あり」「男達の別れ」のライヴDVDをよく見ています。

CDやLPは…。 LPはね、持っているのですが、もうプレーヤーは物置にしまってしまいました。 ある取材でLINNのLP12を聴かせてもらった時は、CDの音って何だろう…って思ってしまうほど感動しました。やはりレコードの方が素晴らしいと思いました。CDでよくかけているのは“ジョアン・ジルベルト”とか、“ジャック・ジョンソン”とか、“YUKI”とか“ハナレグミ”とか、“くるり”とか“クラムボン”とか“ナタリー・ワイズ”とか、日本のが多いですね。洋楽だと、“ポリス”、そして“スティング”、“U2”ですね。最近「シンクロニシティー」のライヴがDVDで出たので楽しみに観ました。カッコよかった。3人だけというのがすごくイイですよね。ベースとギターとドラムだけ。

pic02竹中さんにとってこのシステムはどんなものですか? 夢でした…。もちろん映画館で映画を観るのが一番ですが、映画館に行くとどうしても前の人の後頭部とか気になるでしょ?こいつ後ろにもお客さんいるのに姿勢良過ぎだよ、とかいろんなこと思うじゃないですか。僕は後ろに人がいると悪いから下がって見ますけどね(笑)。気を使うんですよね、映画館で見ると。この部屋だと誰にも干渉されずに自分一人の世界で見ることが出来ますからね。もちろん生のライヴもいいですが、スティングとか見に行ったりして、前にいるお客さんが好な曲が始まった時、待ってましたーって感じで指さしたりすると、そんなに主張すんなよ!って気になっちゃう(笑)、そんな踊りまくんないでくれよって(笑)。でも、この前のストーンズは感動して泣きながら踊ってしまいました(笑)。

そうやっていろんなことを思ってしまうんで、そういう意味ではこのシステムは本当に自分のものっていう感じですね。しかも家で聴けるっていうのが、見れるっていうのが、一番贅沢なんじゃないですかね。もう人ごみの中に行く力がないっていうか。昔は電車を乗り継いで行きました。この映画はここでしか見られないなとか思って。今、新宿とか渋谷で映画を見るのはやっぱり雑踏に立ち向かう勇気が要りますからね(笑)。

本当にLINNのシステムは最高です。デザインも品があるし、美しい。色もいいですからね、あの茶(チェリー)が。

10年たっていい感じになってきていますよね。 いいですよね。CDプレーヤーとかもすごく好きだし、あのアンプの黒い存在感とか、控えめでいて主張せずにどーんと存在している感じというのかな。たまらないです。世の中には奇をてらったデザインのものとかもありますが、斜めに立ったスピーカーとか。でもLINNはシンプルにスーっと立っている。そしてあのマーク。あのマークが、染み入りますね。だから僕の監督した映画「サヨナラCOLOR」という映画でも使わさせていただきました。また畳にもあうんですよね、LINNは。畳に置きたかったんです。

和室にもあいますよね。 そうなんです、和室にもしっくりくる。

竹中さんのこの部屋すごく素敵ですよね。 自分の仕事に満足するっていうのはないけれど、システムに満足するっていうことはありますね。もう満足ですね。何十年も使っていたい、愛着のある…だからカーステレオもLINNでと思ったのですが、アストンマーチンの純正しかやってないんですね。自分の車でもLINNのシステムができたら夢ですね。車の免許を取ったのが47才の時だったんです。車の中で音楽を聴ける点、自分が運転して音楽を聴くのと、仕事の移動の時に事務所の人が運転して音楽を流してるというのとでは音楽の聞こえ方が全然違うんですよね、感じ方が。自分で運転しながら、今日は撮影が早く終わったから海にでも行こうかってときに音楽が流れているというのはたまらなくいいですからね、自分の運転で自分で選曲しながら。カーステレオのシステムがLINNだったらいいのにナァ…。

竹中さんはアストンマーチンもきっとお似合いでしょうから。 いやいや。でもすげぇなぁ。気分はジェームズ・ボンドでしょうね。

LINNのポータブルCDプレーヤーとか出たら凄そうですね。iPodに入れちゃうというよりCDを何枚も持っていくというのが楽しいな。やっぱり好きなアルバムは常に地方ロケの時は持っていきますからね。CDケースから出して、専用ケースに何枚も入れて。だからみんなどっかいっちゃうんですよ。アーティストのCDケースをあけて、あれ、中身がない!って。それが大変ですよ、どこに置いたのかなぁって。それが難点ですよね。どっかいっちゃうんですよ、ケースはあっても。それでまた買っちゃうんです、見つからないから。探してると気が狂いそうになるので。いいや買っちゃおうって(笑)。でも後で見つかって、「なんてこったー!」って叫ぶんです…。

LINN万歳です! あのスピーカー、細長いのかな、って横を見るとそうじゃない。それがいいですよね。正面から見た印象と横から見た印象が違うというのが。アンプも黒で、シルバーのこうラインがスっと入っている感じが。そして照明がブルー、あのブルーの色がいいですよね、暗くしたときに。本当にLINNのシステムは憧れでした。感謝オドロキです!

ご協力ありがとうございました。

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サウンドピット32周年創業祭 名古屋

【開催日時】
7/18(金)17:00~20:00
7/19(土)10:00~20:00
7/20(日)10:00~17:00

【開催場所】
「吹上ホール」9F展望ホール特設会場

【主  催】
サウンドピット

【住  所】
名古屋市千種区吹上2丁目6番3号

【お問合せ】
サウンドピット TEL:052-775-7901

【使用機材】
KLIMAX DS/K、AKURATE DS/K、MAJIK DS、 KLIMAX KONTROL、KLIMAX SOLO、AKUBARIK-P

毎年恒例の名古屋オーディオフェア。

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DS+DSM 聴き比べ試聴会 仙台

【開催日時】
7/19(土)、20(日)、21(月)

【開催場所】
のだや仙台店

【住  所】
仙台市泉区八乙女1-3-10

【お問合せ】
TEL 022-725-5193


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LINN AKURATE EXAKT SYSTEM 試聴会 名古屋

【開催日時】
8/14(木)~17日(日) AM11:00~PM7:00(17日はPM5時まで)

【開催場所】
ノムラ無線 試聴室

【住  所】
愛知県名古屋市中区大須三丁目30-86 第一アメ横ビル

【お問合せ】
TEL: 052-263-1660

【使用機材】
AKURATE EXAKT SYSTEM、KLIMAX TWIN、AKURATE 4200、AKURATE DSM、MAJIK DS、MAJIK109

驚愕のフルデジタル伝送システム“EXAKT”の AKURATEグレードが登場しました。ぜひご体験ください。

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AKURATE EXAKT試聴会 沖縄

いよいよEXAKT沖縄上陸!
これがオーディオの音?と一聴して感じるEXAKTの突き抜けたクオリティーをぜひご体験ください。

【開催場所】
アバック沖縄店

【開催日時】
8月23日 第1部 14:00~、第2部 16:00~
8月24日 第1部 13:00~、第2部 15:00~

【住  所】
沖縄県那覇市銘苅323-1

【お問合せ】
TEL 098-943-9178 担当:當山

【使用機材】
AKURATE EXAKT SYSTEM(AKURATE EXAKT DSM、EXAKT AKUBARIK)
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CASSINA-IXC

「高品位で洗練された生活環境アイテムのご紹介」 をテーマとし、数々の優れたイタリアンファニチュアを発表する“カッシーナ・イクスシー”。美しく上品なファニチュアを3フロアに渡ってディスプレイしているCASSINA-IXC青山ショールームには、高い品質とシンプルなデザインのLINN製品がファニチュアと共にディスプレイされています。優れた使い心地とデザインで共通する両社は、インテリアとサウンドという生活環境に欠かせないパートナーとしてコラボレーションをしています。 www.cassina-ixc.jp

夏季休業のお知らせ

誠に勝手ながら、下記の期間を夏季休業とさせていただきます。

休業中にいただいたお問い合わせメールにつきましては、2014年8月18日(月) 以降の返信となりますことをご了承ください。 また、修理に関しましては、作業の完了までに通常より、お時間を頂く可能性がござ います。 あらかじめご了承下さいます様、何卒宜しくお願い申し上げます。

■LINN JAPAN 営業部、テクニカルサポート部: 2014年8月12日(火)~2014年8月17日(日)

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