Archive for September, 2018

2018北海道オーディオショウ/CAVIN大阪屋

今年も北海道札幌にて、国内外48社の新製品を中心としたオーディオ機器を集結した
オーディオショウが開催されます。

今回は会場を変更して、札幌コンベンションセンターで開催。
LINNは、本年、KLIMAXシステム中心の展示致します。
KATALYST DACアーキテクチャー、EXAKTシステムによる
LINNの進化をどうぞご体感ください!

■開催期日
9月28日(金) 14:40~19:10
9月29日(土) 10:00~19:10
9月30日(日) 10:00~16:30

■場所
札幌コンベンションセンター
札幌市白石区東札幌6条1丁目1-1

【デモンストレーションシステム】
KLIMAX DSM/2
KLIMAX EXAKT 350
series5・530
AKURATE LP12 SE + URIKAⅡ
RAKK4
*システムは変更となる場合がございますことをご了承ください。

イベント詳細はこちらより→ホームページ


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LINN45周年/2010年代

■2010年代

2010  Majik DS-I:ネットワークプレーヤーDSとプリメインを同居させた最初の製品
2011  Linn DSM:ソースとプリアンプを組み合わせたシリーズ登場
2012  Akubarik :5wayアクティブスピーカーの研究開発
2013  Exakt:アーティストとリスナーをダイレクトに結ぶExaktテクノロジーがKlimax 350に搭載
2014  Exakt Akudorik & Akurate Exaktbox:様々な製品にExaktテクノロジーが搭載される
2015  Krystal:フラッグシップカートリッジの恩恵を受けたMCカートリッジ誕生
2016  Katalyst:Linn第4世代DACテクノロジーがKlimax DSとDSMに搭載される
2017  Katalyst :Klimax 350、Akubarik、AkudorikにKatalystが搭載
2018  Urika II & Lingo 4:アナログ&デジタルハイブリットフォノイコライザー、新外部電源発表

DSの誕生は、DSMシリーズへと発展していきます。

ご家庭で楽しまれる様々なソースを統合し高音質で楽しめて、
ソース選択やボリュームコントロールなどをタブレットで一括操作するDSMは、
現在のLINNの紛うことなき中心製品です。

2013年には革新的デジタル伝送システムExaktが登場します。
デジタルでのロスレス領域を極限まで広げ、アーティストの生み出した音楽を
リスナーの耳まで欠落することなく届ける究極のシステム。


現在では、5製品にまでExaktスピーカーを拡充し、
様々なグレード、様々なサイズ、様々なルックスでラインナップされます。
今後はこのシステムでのサラウンド再生も充実していく予定です。

Klimax Exakt 350

そして最も直近に誕生したのが、デジタルテクノロジーを大胆に取り入れた
フォノイコライザーUrika II。

Urika II

Krystal

レコード盤に直接触れるようなダイレクトかつ豊かな音質には、
特大のインパクトがあります。
今まで聴かされていたのはレコードの音ではなく、フォノイコライザーの音だったのか…
という事実にしばし唖然とすること間違いなし。
アナログ回路では全く不可能な、正確で自然なイコライジングは、
馴染みのレコードの価値をまったく新しいものにします。

デジタルテクノロジーを自在に活用し、
幅広い音楽ソースから最大の感動を引き出すことを可能にして来た近年のLINN。
アナログレコードでもネットワーク上の音楽データでも、サラウンドサウンドであっても
「欠落なく、情報を正しく音楽に蘇らせる」という目的は変わりません。

LINNはこれからどんなシステムを我々の前に提示してくれるのでしょうか…
これからも皆様と音楽を。


©Kenji MASUNAGA/益永研司写真事務所

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LINN45周年/2000年代

■2000年代

2000  Kaber Aktiv Tunebox:Kaber スピーカー専用のアクティブクロスオーバーアンプ
2001  Kivor:CDリッピング機能とフルバンドでの音声送信を可能にするミュージックサーバー
2002  Komri:新アレイテクノロジーを採用したフラッグシップスピーカー誕生
2003  Unidisk:ユニバーサルディスクプレーヤーシリーズ発売
2004  Chakra:革新的パワーアンプテクノロジー完成
2005  Artikulat 350A:最初のアンプ内蔵アクティブスピーカー完成
2006  Ekos SE & Keel:フラッグシップトーンアーム、強化サブシャーシ発表
2007  Klimax DS:世界最初のハイクオリティーネットワークプレーヤー誕生
2008  Klimax Loudspeaker:前身となったArtikulatを大きくしのぐ音質を獲得
2009  Radikal & Urika:LP12用電源と内蔵型MCフォノイコライザー発表

2000年頃から、現行のKlimaxシリーズへ繋がるトップエンド製品が次々と登場しました。
年表に登場していない製品も含めると、前年のKlimax Soloから始まり、スピーカーKomri、
プリアンプKlimax Kontrol、パワーアンプKlimax Twin、スピーカーKlimax 350、
トーンアームEkos SE、LP12サブシャーシKeelなどなど…

Komri / Ekos SE

Klimax Solo/Twin

何と言っても最大のトピックとなったのは、Klimax DSの登場でしょう。

世界のハイエンドオーディオシーンを方向付けし、
「LINNといえばDS」と言われるほどになったネットワークプレーヤー。

ここからのラインナップ/製品開発はDSの延長線上で行われ、
サウンドクオリティーと利便性、音楽再生の楽しさを鮮やかに変えていくこととなります。
データのやり取りはインターネットや家庭内ネットワークで高速に行われ、
ディスクプレーヤーがその使命を終えていく中で、
ネットワークプレーヤーがその役割を負っていく…

この道筋を音楽ファンに見事に提示したのがDSシリーズです。

ハイレゾ再生、ストリーミングミュージックなど、
今や世界で当たり前となった音楽の楽しみ方がスタートしたのです。

Klimax DS

LINNの経営もいよいよギラード(Gilad Tiefenbrun)にバトンタッチされます。

2003年の参画から4年かけて全てのソフトウェアとハードウェアの設計を自社で行い、
DSを完成させるまでの道のりはまさしくギラードの挑戦と言うに相応しいもの。
しかしその甲斐あってDSの音質と操作性は、今をもって他者を全く寄せ付けません。
ネットワークへの深い理解をベースとする先見性、音楽再生の未来への希望と覚悟、
自前のテクノロジーで完成させたことによる柔軟性・アップグレーダビリティ。

どれが欠けても現在のDSそしてLINNはなかったでしょう。

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LINN45周年/1990年代

■1990年代

1990  Lingo:初のLP12外部電源発売
1991  Kremlin & Kairn & Keltik:FMチューナー、プリアンプ、スピーカー発売
1992  Keilidh & Karik/Numerik:スピーカー、CDプレーバックシステム発売
1993  Brilliant power supply:オリジナル・スイッチング電源リリース
1994  Knekt system:マルチユーザーオペレーションを可能にした先進的マルチルーム
システム誕生
1995  AV51 system:サラウンドシステムコンセプト発表
1996  AV5103:高級オーディオとして世界で初めてのサラウンドプロセッサー誕生
1997  Sondek CD12:世界のCDプレーヤーの新しい品質基準を創出する衝撃の製品
1998  Classik:CDプレーヤー・プリメインアンプ一体型が人気を博す
1999  Klimax solo:新しいフラッグシップパワーアンプがオーディオパフォーマンスの
基準を高める

この頃から私共リンジャパンがLINN製品の取り扱いを始めます。
この年代はまさしく激動です。

CDメディア登場から約10年して、LINNの初代CDプレイヤーシステムが完成しました。
LP12と言うスタンダードと十分に渡り合えるCDプレーヤーでなければ許せなかったLINNは、
長い研究開発ののち、当時他社モデルで見ることのなかったクロックシンクシステムを持った
トランスポート&DAコンバーターを発表します。

また1996年には本格的な5.1chサラウンドフルシステムが活躍します。
海外製サラウンドプロセッサーとしておそらく日本で最もユーザーの多かったAV5103は、
シアターファン憧れの製品。
今でもその名を聞くとドキドキするほどです。


そして、LINNの歴史上特に重要な製品たちも誕生しました。
Sondek CD12とClassikです。

CD12

世界の頂点に君臨した伝説のCDプレーヤーと、
とても多くの音楽ファンを喜ばせた一体型ミュージックシステム。
「きれいなネイルの女性にも最高の音楽を聴いてほしい」と
洒落たことを言いながら発表したCD12。
見慣れたボタンを無くし、クローム仕上げの削り出しトレイをタッチすることで
基本動作が行える、最高に美しい製品でした。

Classik

「ハードに強くない私の母親のような人にも、迷うことなく音楽を聴いてほしい」
と誕生したCD+アンプのシンプルなClassikは、
のちに様々なバリエーションモデルを生むことになる
最高に楽しく優しい製品でした。

LINN何たるかを象徴する2つの製品がLINN誕生25周年を飾ってくれました。

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LINN45周年/1980年代

■1980年代

1980  Basik : MMカートリッジの誕生
1981  Nirvana kit:LP12アップグレードキット登場
1982  Valhalla:LP12強化電源登場
1983  Karma:MCカートリッジ発売
1984  Axis:ターンテーブル登場
1985  LK1&LK2:プリ&パワーアンプの誕生によりLinnのフルシステム構築が可能になる
1986  Troika:メタルボディー&3点支持MCカートリッジ発表
1987  Nexus:スピーカー登場
1988  Ekos:グラスゴー産トーンアームにより新しい基準が誕生
1989  Akito:現在まで続くトーンアームのファーストバージョン

LP12および周辺製品の改良を進めているLINNですが、80年代に大きな動きが起こります。

今までLP12を再生するには、必ず他社製品アンプを使わざるを得ませんでしたが、
ついに革新的なアイデア満載のプリアンプとパワーアンプが完成します。


LK1は、世界で初めてソリッドステート・スイッチングを採用したプリアンプ。
機械的接点を持たないため音質劣化が少なく、
コンパクトなボディーから素晴らしい音楽を奏でます。

また今ではあたりまえですが、リモコンによってボリューム調整や
入力切り替えができるということも、他モデルにはない大きな魅力でした。

レコード全盛時代ですから、内部の半分以上はフォノイコライザー部が占めています。
多くのユーザーに支持され、LP12が奏でるサウンドを支えていきます。


そして、フラッグシップトーンアームEKOSの完成。
それに続いて弟機AKITOが登場します。

2018年現在のAKITOはバージョン3でスコットランド製ですが、初代機は日本製でした。
EKOSもAKITOも現行モデルと基本コンセプトは全く同じ。
現行モデルは30年を経て素材と工作精度がずいぶんと良くなりましたが、
サウンド面でもルックス面でも、LP12が頼りにする相棒であることに
ずっと変わりはありません。



また1986年、現在のLINNファクトリー&ヘッドオフィスがリチャードロジャース設計によって
誕生しました。この素晴らしい工場において数々の製品を生み出していきます。


世の中では、いよいよCDが登場(1982年)。
LINNのラインナップは、どう変わっていくのでしょうか。

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新製品「SELEKT DSM」のアナウンスです!

この度、LINN PRODUCTS より新製品のアナウンスがございました。

その名も「SELEKT DSM」



Katalyst DAC Architecture発表後は、
立て続けに既存製品のアップグレードが続いておりましたが、
全く新しいDSMの登場です!

詳細については、追ってご案内させて頂きますが、
お客様のご要望に合わせて、製品内部の仕様/グレードをお選びいただく…
つまり、“セレクト”して頂くことのできる新しいコンセプトの製品です。

現在リリース予定のラインナップは、下記の4種類、
・モデル1・・・Standard DAC(Pre / Line 出力)
・モデル2・・・Standard DAC + PowerAmp
・モデル3・・・Katalyst DAC(Pre / Line 出力)
・モデル4・・・Katalyst DAC + PowerAmp

音質的性能は言うに及ばず、「Hi-Fi with the human touch.」とのサブタイトル通り、
ダイヤル式コントローラーと有機EL ディスプレイによる
使って嬉しい、見て美しい製品です。

来るべき、詳しいご案内をどうぞお楽しみに!













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LINN45周年/1970年代

本年45周年を迎えたLINN。
創立から今までの各年のトピックを図案化したポスターを
プロモーションとして各所で使っていることにお気付きの方も多くいらっしゃるかと存じます。
ここで各年の訳文と、全体を5つの年代に分けた解説を少ししてみたいと思います。
お楽しみいただけましたら幸いです。


1970年代

1973  Sondek LP12:生産開始、そしてLinnの誕生
1974  Isobarik:初代アクティブスピーカー
1975  新製品の研究開発が続く
1976  Isobarik:スピーカーの改良
1977  世界中にLinn製品の輸出が始まる
1978  Asak:初代MCカートリッジ完成
1979  Ittok LVII:最初のダイレクトカップルド・トーンアーム誕生

1960年代末頃からLP12の開発・生産を始めた創設者アイバー・ティーフェンブルン
(Ivor Tiefenbrun MBE)は、いよいよ1973年にLinn Productsを設立します。
「Linn」というのは、そのエリアの名称とのこと。近くにはLinnパークという公園もあります。
語源は、滝・急流などを表す言葉です。

アイバー・ティーフェンブルン/LINN PRODUCTS

いたる所でとっても評判のいい印象的なロゴマークは、もちろんアイバーのアイデアで、
センタースピンドルの先端が1点のみで接するという
LP12の「シングルポイント・ベアリング」方式を図案化したものです。
レコードにカートリッジが乗っている様子…という解説を散見しますが、
これは間違いですのでお知りおきください。


©Kenji MASUNAGA/益永研司写真事務所

レコードプレーヤーLP12の次に登場した製品はスピーカーでした。
物理学のエンジニアであるアイバーにとって、もっともアイデアを蓄積していたのが
ターンテーブルとスピーカーであったという訳です。

このスピーカー初代機には2つの世界初がありました。

その1つが、製品名にもなった「Isobarik(アイソバリック)」という低音再生技術です。
その後特許を取得するこのテクノロジーは、小さいキャビネット容積でも
正確でパワフルな再生が可能。
LINNの現行スピーカーAkubarikのほか、他社ハイエンドスピーカーでも大活躍しています。


もう1つは、スピーカーの接地にスパイクを使ったこと。
今や世界中のほとんどのスピーカーが採用していることから、
本人は「特許取得しておけば良かった〜」と柔かにくやしがっていました。


Linnの日本への輸入は、シュリロ貿易さんによって1974年に始まったと言われています。
設立の翌年ですから、かなり早いタイミングです。英国以外への初めての輸出国のはずだと、
後のメディアインタビューでアイバーも語っています。

「小さな広告を見て直感で決めた」とおっしゃる、かの有名な一関のジャズ喫茶ベイシーで
現在も稼働するあのLP12が導入されたのもこの時期です。
現在まで約44年=約528ヶ月=約16,000日…、つまり10万時間オーバーの耐久性!

LINNの開発意欲は高まるばかり。製品を次々とリリースして行きます。

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