パサージュ・デ・パノラマ

ホテルオークラが、オリンピックに向け、改装をすると聞きました。
モダンでありながら、日本古来から伝わる紋様や、意匠がモチーフとして使われ、
何とも言えない味わいのある温か味を感じる場所です。

日本では、多くのものが新しく生まれ変わっていく傾向にあると思うのですが、先日、
パリ最古のショッピングモール “パサージュ・デ・パノラマ” についての記事を読みました。
その会長の言葉が印象に残っています。

「老舗の古さが売りだったが、古いばかりではつまらない。古き良き側面と新しさのバランスが
必要なんだ。」

創業当初からLP12を造り続け、一方では革新的なテクノロジーを用いた製品も発表している。
そして、そこには揺るぎない物づくりへの信念が通底している。
LINNの姿にも共通するものがあるかもしれません。

古き良きものが時代を超えて日常的に存在しつつ、一方では新しい歴史がつくられていく。
双方が影響し合い共存していくことで、時代を超えた普遍的なものとなっていく…。
そう言えば、会社、学校、家族の繋がりなど、多くは新旧あいまみえることで、
バランスが保たれています。これは、自然の摂理のようなものかもしれません。

全てを壊し、全く新しいものが誕生することも喜ばしいことですが、
歴史が感じさせる匂いに、かけがえのない魅力を感じます。

…パサージュの写真を見ながら想うのは…

この中に、趣味の良いオーデイオのお店、レコード屋さんや本屋さん、
時計や雑貨の修理屋さんがあって、気ままなcaféでくつろげたら…。
それぞれの店主の顔が、パノラマのように浮かんできました。

s.m.


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