音楽を聴いて充足感を感じたり、癒されたり、時には開放感に浸ることもあります。
少し前にこんな体験をしました。
フジコ・ヘミングさんの演奏会をサントリーホールに聴きに行った時のこと。
ご存じの様にご高齢でいらっしゃいますが、初っ端からその迫力たるや想像をはるかに超えるもので、音の世界に引き込まれてしまうのに時間は要しませんでした。
目の前のフジコ・ヘミングさんを見て、音を聴こうと集中しているのですが、
いつのまにか私の意識は、遠い遠い中学生の頃に行っていたのです。
今の今まで決して思い出すことのなかった、そこで実際に包まれていた音楽とは関連のない、ただただ楽しかった日々が鮮明に甦ってきました。
なぜ今になって思い出したのだろう?
素晴らしい演奏を聴いて、脳のどこかが目覚めたからだと勝手に解釈して、そのことも思い出に残る演奏会のひとつになっています。
オーディオでも同じようなことが起こりました。
自力で設置したKIKO Systemで学生時代に大好きだったアーティストを初めて聴いた時のこと。
懐かしい楽曲と共に当時の思い出と感情に脳が支配され、ファン活動が再燃するきっかけになりました。
今ではコンサートにも足を運び、アルバムも購入と、あらためて特別な時間に浸るひとときを大事にしています。
音楽と「脳の目覚め」の関連性はわかりませんが、こうしたご体験をされた方も
いらっしゃるのではないでしょうか。