LP12 45 Anniversary ! その3


モジュール形式のLP12についてよりご理解いただくため
構成製品と仕組みについて改めてご紹介するコラムを連載させていただきます。
LP12のパフォーマンスにとって、優先順位の高いセクションから順にご紹介していきます。

A.本体 – LP12メカニクス
B.底板/脚部
C.サブシャーシ
D.電源/モーター
E.トーンアーム
F.カートリッジ
G.フォノイコライザー


C.サブシャーシ

LP12構成パーツとして、最も重要度の高い部品の一つがサブシャーシです。
何の動作もしないパーツですから「どうして?」と不思議にお感じになられるかもしれませんが、
驚くほど大きな効果を発揮します。
LP12にとって、音声創出の物理的土台…まさしく主役と言うべきパーツなのです。

サブシャーシが支える、レコード/プラッターとアーム/カートリッジの関係を、
LP12生みの親であるアイバー・ティーフェンブルンが
「被写体とカメラ」を例に説明してくれました。

「フローティングプレーヤーの代表機であるLP12を見て
“フワフワした音”を想像されるのは、まったくの的外れです。
『音/情報を拾い上げる作業』の邪魔となる、
床からの振動、スピーカーから音波として体当たりしてくる振動、
そしてプレーヤーに取り付けられたモーターの振動。
これらの悪事すべてを無効化するために、
LP12は中心部をスプリングでアイソレーションして(浮かせて)います。
中心部とは、ターンテーブルとトーンアームを強固に一体化させている『サブシャーシ』のこと。
サブシャーシの役割はとても重要で、写真の撮影に例えて言えば、
被写体となる“レコード”とカメラに相当する“トーンアーム”の位置関係を
寸分の狂いなく保持し続けることです。
写真の『ピントがいつも合っている』という状態は、
地球が自転/公転などによって動いていることとは無関係。
たとえ被写体が高速で動いていたとしてもカメラが完璧に同調して
位置関係が不変であれば、ピントは合ったまま。
クリアーでぼけのない写真が出来上がりますよね。
強固に狂いのない中心部を、いかなる外乱からも遮断するというのがLP12。
ただただプレーヤー全体を巨大化する他モデルと、我々の着眼点は全く違います。」

最上級機である「KEEL」は、一体構造となったサブシャーシ/アームボード部を、
一つの肉厚アルミ合金ブロックから削り出し成形します。
普段ほとんど見えない部分ですが、その姿は惚れ惚れするもの。

KEEL

裏面には、肉抜きされたハニカム構造が見て取れます。
たわみ、ねじれなどによって一瞬でも被写体とカメラの位置関係が狂うことは許されません。
肉抜きの深さやブレーシングの間隔は、ひとマス毎に適切に調整され、
強度とともに重量バランスと響き(鳴き)をコントロール。
「形を変えない」という静かな仕事を、とびきり屈強なボディーで行なっているのが、
船の竜骨を意味するKEELです。
KEELにできるだけ近い性能を得られるようローコストに設計されたのが
「KORE」「スタンダードサブシャーシ」の姉妹機達です。

KEEL ¥400,000(税別)
KORE ¥120,000(税別)
Standerd Sub-Chassis + Armboad ¥60,000(税別)

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