■2000年代
2000 Kaber Aktiv Tunebox:Kaber スピーカー専用のアクティブクロスオーバーアンプ
2001 Kivor:CDリッピング機能とフルバンドでの音声送信を可能にするミュージックサーバー
2002 Komri:新アレイテクノロジーを採用したフラッグシップスピーカー誕生
2003 Unidisk:ユニバーサルディスクプレーヤーシリーズ発売
2004 Chakra:革新的パワーアンプテクノロジー完成
2005 Artikulat 350A:最初のアンプ内蔵アクティブスピーカー完成
2006 Ekos SE & Keel:フラッグシップトーンアーム、強化サブシャーシ発表
2007 Klimax DS:世界最初のハイクオリティーネットワークプレーヤー誕生
2008 Klimax Loudspeaker:前身となったArtikulatを大きくしのぐ音質を獲得
2009 Radikal & Urika:LP12用電源と内蔵型MCフォノイコライザー発表
2000年頃から、現行のKlimaxシリーズへ繋がるトップエンド製品が次々と登場しました。
年表に登場していない製品も含めると、前年のKlimax Soloから始まり、スピーカーKomri、
プリアンプKlimax Kontrol、パワーアンプKlimax Twin、スピーカーKlimax 350、
トーンアームEkos SE、LP12サブシャーシKeelなどなど…
Komri / Ekos SE
Klimax Solo/Twin
何と言っても最大のトピックとなったのは、Klimax DSの登場でしょう。
世界のハイエンドオーディオシーンを方向付けし、
「LINNといえばDS」と言われるほどになったネットワークプレーヤー。
ここからのラインナップ/製品開発はDSの延長線上で行われ、
サウンドクオリティーと利便性、音楽再生の楽しさを鮮やかに変えていくこととなります。
データのやり取りはインターネットや家庭内ネットワークで高速に行われ、
ディスクプレーヤーがその使命を終えていく中で、
ネットワークプレーヤーがその役割を負っていく…
この道筋を音楽ファンに見事に提示したのがDSシリーズです。
ハイレゾ再生、ストリーミングミュージックなど、
今や世界で当たり前となった音楽の楽しみ方がスタートしたのです。
Klimax DS
LINNの経営もいよいよギラード(Gilad Tiefenbrun)にバトンタッチされます。
2003年の参画から4年かけて全てのソフトウェアとハードウェアの設計を自社で行い、
DSを完成させるまでの道のりはまさしくギラードの挑戦と言うに相応しいもの。
しかしその甲斐あってDSの音質と操作性は、今をもって他者を全く寄せ付けません。
ネットワークへの深い理解をベースとする先見性、音楽再生の未来への希望と覚悟、
自前のテクノロジーで完成させたことによる柔軟性・アップグレーダビリティ。
どれが欠けても現在のDSそしてLINNはなかったでしょう。
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