ギド・ミシュラン Michelin Guide ・・・ 老舗の維持!(意地!?)

深紅の表紙と、ムッシュ・ビバンダムのキャラクターでお馴染みの
フランスのタイヤメーカー・ミシュランが自動車旅行者向けに発刊し続けている、
レストラン&カフェ&ホテルガイドブック。

初刊はパリ万博が開催された1900年。32,909部が無料で配布されましたが、
この頃のフランスには、わずか3,000台の自動車があるだけで、まして旅をする御仁は、
経済的にみても稀な時代です。 彼の白洲次郎氏が1924年に英国留学中に、
22歳で3リッターのベントレーを操り、週末はレースに勤しむなどは、東洋の小国においては
想像もできないほど浮世離れしていたのでしょう。

手元にある1961年版のMichelin Guideは(欲を言えば、小生の生まれ年である196♡版が
欲しかったのですが・・・)出入りしたことのある古物商で、ふと手にしたものですが、
ページを捲る度に、ミシュラン兄弟の自動車への深い愛情と、新しい時代の“道具”を通して、
“人生を楽しむ“ために必要不可欠なバイブルのようにも見えてきました。

半可通な小生でも知っているような店名を探してみると・・・
ありました、トゥール・ダルジャン(Tour d’Argent)。 星3つ!カトラリーマーク5つ!!
という最高の栄誉を継続していた時代です。

昭和天皇にナンバリングした鴨料理でもてなした話や、北大路魯山人が鴨料理を
わさび醤油で食した・・・などの逸話が突然フラッシュバックしてきて、
「あぁ、やっぱり当時は最高の店だったんだ!」と妙に現実味を帯びて嬉しかったりします。
残念ながら2006年には星ひとつの扱いになってしまったのですが。

リストを眺めていると、世の移り変わりに伴い、超一流を維持していくことの困難さと、
時代を超えて進化し続けることへの挑戦と努力には畏敬の念を抱いてしまいます。

昨年、創業40周年を迎えたティーフェンブルン親子(リン創設者&現社長)も、
オーディオという“道具”を通して、人生を楽しませてくれることでは、
ミシュラン兄弟にも負けてはいません。

オーディオという音楽を楽しむ“道具”が、いつの間にか、崇高な趣味に仕立てあげられ、
シラケてしまったハイエンド市場に、リンは2013年“EXAKT”を投入し、
単なる次世代のオーディオ製品の発表ではない、新たな人生の楽しみ方を
提案しているのです。 是非、老舗の進化した味を食してみませんか!

ちなみに、小生がミシュランのタイヤを履くのも、これなくしては
動くことは無いクルマを操るときに、歴史に裏打ちされた実績と、
進化し続ける信頼から得られる安心感が、何より大切に思えるからなのでしょう。

木枯らしの冷たさが身にしみる季節がやってきました。
今年のスタッドレスは、どのような進化を見せてくれるのでしょうか・・・
雪が舞ってくるのが楽しみです。

t.k.

Michelin01